夢の宝箱~不思議な夢日記を綴ったもの~

夢日記ノベリスト

異世界から来たレストラン①

 自分は沢登りの途中で山の中で遭難をしてしまった。

 そして今、山の中をひたすら歩き回っていた。

 当たり前だが周り一面は全て緑しか見えない。

 気がおかしくなりそうだ。


「げぇー、ここ携帯の電波が通らないじゃないか! どうやったら町に出られるんだ…」


 自分はまるで別世界に迷い込んでしまったかのように感じられた。

 歩いていると熊注意の看板が目に入った。


「熊注意の看板が出ているぞ! 自分は熊だけには出会いたくねぇーよ」


 熊さんに出会えば確実に自分は熊さんのおやつになるな…っと思った。

 自分は熊に遭遇しないか恐れながらもひたすら歩いた。

 ぐぅーとお腹の音が鳴る。お腹が空いてきたようだ。

 もう丸1日何も食べてなかった。リュックの中には今は使えないお金だけが入っている。

 するとポツンと建物が見えてきた。


「こんな山の中にオシャレな建物があるなんて、たまげたなあ…」


 ここはなんの建物なのだろうか。自分はとりあえず行ってみることにした。

 程なくしてその建物についた。

 くんくん、何かいい匂いがする。ここはレストランなのだろうか?

 仮にこの建物がレストランだとしたら、なぜ人が来なさそうな山奥でレストランを開いているのか?

 そこのところは非常に興味深いなと思った。

 自分はレストランらしき建物のトビラを開けた。


「お邪魔しまーす…」


 自分はよそよそしく入っていった。


「いらっしゃいませー!おや?珍しいお客様ですね?」


 どうやら本当にレストランだったらしい。

そして自分は店の人の反応が少し気になった。


「あはは、どうも…」


 こんな周りに民家もなく、人気のない山奥にぽつんとあるレストランに他にも客が来るのだろうか? それに儲かるのだろうか?

 色々気になることはあったが自分は席についた。

 そして自分はメニューを開いた。


「なんなんだこれは…!?」


 その瞬間、俺はビックリ仰天した。メニューには見たことの無い文字が書かれていた。

 自分の驚いた様子をどうやら店の人が見ていたようだ。


「お客様、もしかしてその文字が読めないんですか? もしかしてここの世界の人間さんなのですか?」


 店の人が何を言っているのか自分にはよく分からなかった。

 ここの世界の人間? ここの世界以外にも人間がいるのか!?

 そもそも他の世界があるのか!?

 考え出したらキリがないのでやめることにした。


「そ、そうです。ここの世界の人間です。実は山の中で遭難しちゃってここに辿り着きまして…」


 とりあえず適当に話を合わせておくことにした。


「それは色々と大変でしたね。まあそれはともかく、お客様は文字が読めないようなので、私のオススメする料理で良いですか?」


 店の人がオススメ料理を出してくれるらしい。自分はそれにすることにした。

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