僕たち中学4年生

 僕はいま中学4年生なのだ。普通だったら中学3年生までだが、この世界では中学4年生まである。

 なんで僕が中学4年生かと言うと中学2年生の時に、とある事情があってずっと休んでいたのだ。

 もちろん中学1年生の時はちゃんと学校に行っていた。そして中学3年生の時もちゃんと学校に行っていた。

 ただ、同級生だったみんなは2年生の頃もちゃんと中学校に通っていたので卒業している。

 そして僕とあとは数名の人間がポチポチと中学4年生としてやっている。


 中学4年生のメリットもあるが、メリットと言っても下級生と一緒に勉強をしないとかそのぐらいだ。

 もちろん中学校を休んでいる期間があまりにも長すぎると下級生と勉強をする羽目になるので注意だ。

 まあその下級生も4年生なのでどうでもいいのかな。下級生で今めちゃくちゃ学校を休んでいる人が後から中学4年生になる。

 それまでに自分が卒業すれば問題は何もない。自分よりも元々は上級生だった人で今は一緒の中学4年生の人だっている。


 まあ中学4年生は色々とプレッシャーがかかることも多い。なぜなら元々同級生だった人とは差がついてしまっているというのが明白だからである。

 学生の間の1年や2年というのはあまりにも大きすぎる。大人になったらそうでもないのかな、知らんけど。

 とりあえず、そんな感じで今日も僕は中学校で勉強をしている。

 

 ただ、中学4年生の同級生はみんな面白いね。何て言うか普通じゃない生き方をしている人たちばかりだ。

 やっぱりみんな1年と2年で学校休んでいる間はどこかで何かをしていたりする。

ある人は世界一周をしたり、別の人はゲームを開発したりと様々だ。

 こういう面白い話を聞けるのもある意味で中学4年生のメリットと言えるじゃないかなと思う。

 なんていうか、みんな無難な生き方を選んでいない感じがするのだ。みんな自分のやりたいことに挑戦している。

 そんな人が中学4年生には多いような気がする。


 僕も中学4年生のみんなからはいろんなことを教わっている。中学4年生は何かしらのスペシャリストの人が多いので、最近は博士くんという人からプログラミングを教わっている。

 博士くんは本当にすごくて、もうすでにアプリ開発で収益を得るとこまで来ている。

 本当に中学4年生は個性の塊な人間ばかりで面白くて楽しいクラスだよ。もちろん世間からのプレッシャーは相当なものがあるし、親からも「早く卒業しなさい」とはうるさく言われている。

 ただ僕はこんな簡単に卒業したらもったいないなーという気持ちもあるのだ。こんな面白くて刺激的なクラスを簡単に辞めてしまうのはもったいないという気もするんだ。

 とにかく今という貴重な時間を大事にしよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る