日課のランニング中に変態に抱き着かれた!?

 私は今日も日課のランニングをしていた。半袖シャツと短パンで走っていた。それにしても今日は暑い。太陽の光もカンカンに照りつけている。


「ダメだ~ちょっと休憩」

 私はランニングをして疲れたので公園のベンチで座って休むことにした。


それにしてもものすごく疲れたな。汗もものすごくかいちゃったよ。


 私は公園のベンチで座って休んでいる時のことだった。この日はものすごく暑くてすぐに喉が渇くので水を飲んでいた。


ギュッッッッ!!!

「ハアハア…」

「...」

 私は後ろから誰かにいきなり抱きつかれた。そしてハアハアと息を荒げた音が耳元で聞こえる


え、なになに…!?私、変態に抱きつかれた…!?


 そう思った。いざ変態に抱きつかれると恐怖で声も出ないものらしい。もしも叫んだら一体何をされるか分からないからだ。

 私は怖くて目も開けられなかった。変態は私の耳元でずっとハアハアと息を荒げ続ける。

そして次の瞬間…


「ペロペロ…」

「ひゃぁ…!!!」

 なんと変態は私の耳元をペロペロと舐めてきたのだ。何回も何回も必要以上に耳を舐めてくる。生暖かい舌が耳を這いずり回る。ペロペロと…

 私はもう怖くて怖くて仕方がなかった。そんな時だった


「ごめんなさーい!」

 という声が遠くから聞こえてきて誰かがこちらへと走ってくる。その声が聞こえてくると変態はどうやら私に抱きつきのやめたらしい。

 それでも私は変態に襲われた恐怖で体が未だにぷるぷると震えていた。


「お姉さん大丈夫ですか?うちの子がすいません」

「...」

 大丈夫な訳がなかった。


「もうこんなことしたらダメでしょ!」

「...」


 もうこんなことしたらダメでしょうじゃないでしょ!一体変態の親は何を考えているのだろうか?

 こんなことはダメでしょうじゃすまない話じゃないのよ!


 今すぐその大きな変態の子どもを警察に連れていくべきだと私は思った。


「ごめんなさいね。この子ったら可愛いお姉さんにすぐ抱き着く癖があるから」

 と、その変態の親らしき人が私に話しかけている。


誰にでも抱きつく癖があるなんて、どうしようもない変態じゃないのよ…!


 私は今までも私のように怖い経験をしている人がいると思うと私は怒りが心の底から湧いてきた。私は変態な姿を見るのが怖いけど今後のためにも目を見開いて変態とその親に思いっきりいってやることにした。


「あ、あの…!これは立派な犯罪だと思いましゅ…!」

「ワンワン!」

 変態の正体が分かった。何と変態は人ではなくただの犬だったのだ。


「ワ、ワンワンだって~!?」

「ごめんなさいね~!この子ったらお姉さんのことをすごく気に入っちゃったらしくて~」

 私に抱きついてきたのは大きい体の変態ではなく大きい体の犬だった。犬の飼い主がニコニコしている。


「そ、そうなんですか…あははは…」

 私は恥ずかしい勘違いをしてしまったらしい。でも変態じゃなくて良かったと思った。

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