スマホは友達
突然ですが、私はぼっちです。ですが、全く寂しくありません。なぜなら、友達のスマホくんがいるからです!
今もこうしてスマホくんは、私に寄り添ってくれています、寂しい時でもいつもそばにいてくれるんです!
スマホくんは友達でもあり恋人でもありますね。ただスマホくんは時折意地悪なんです。私がスマホくんでゲームをやっているとガチャで目当てのキャラクターが出ないのです!
そんな時はスマホ君とケンカをしてしまいます。スマホくんを地面に思いっきり叩きつけて「ちくしょー!」と言ってしまいますね。
そうするとスマホくんの顔である大事な画面が割れてしまうのです。これはスマホくんがわざと割れて私にイラつかせるように仕向けているとしか思えませんね。
本物のスマホくんはこんなやわなやつじゃないと知っているからです。スマホくんを直すのもタダじゃないんだから、全くガチャぐらいさっさと出しなさいよねと思います。
たまにスマホくんとはこんな感じでケンカをしていますが、スマホくんの良い部分も知ってほしいのです。
スマホくん実は、ものすごく物知りなんです!私が知らないことを聞けばすぐにスマホくんは答えをくれます!頭の良いスマホくんは素敵です。検索?とかいうやつで頭を鍛えたらしいです。
スマホくんは変な知り合いがたくさんいるので困ります。スマホくんをとても顔が広く人脈があるので、たまに変な人からスマホくんを通じて電話がかかってきます。
その人達は私のことを金づるとしか思っていなくてなんだか本当に嫌になってきちゃいます。そんな人間と知り合いのスマホくんもちょっと嫌になりそうです。
ある時、スマホくんは死んでしまいました。それは本当に突然の出来事でした。私が雨の日にスマホくんと一緒に家に帰ってる時に間違って水たまりに落としてしまったのです。
その瞬間にスマホくんはピクリとも動かなくなってしまいました。私はものすごく泣きました。今後のスマホくんなしの生活を考えると怖くて怖くてたまりませんでした。スマホくんを殺してしまったあとに家に帰るとお父さんとお母さんに叱られました。
けれど私は怒られていてもどこかうわの空でした。スマホくんが死んでしまって一番悲しいのは私なのです。
スマホくんとの今までの思い出である、ゲームのデータがどうなっているかものすごく怖かったです。ゲームのデータが全部吹っ飛んでいる可能性もあります。
私はスマホくんなしじゃ、もう生きてなどいけないのです。けれどどれだけお願いしてもスマホくんは生き返りませんでした。
私は最低です。スマホくんを失った寂しさを埋めようと新しいスマホくんと友達になりに携帯ショップに行きました。
そして、新しいスマホくんを購入しました。新しいスマホくんは以前のスマホくんよりも聞き分けが良くてとっても良いです。
こんなこと言ったら失礼かもしれないけど、以前のスマホくんが動かなくなってよかったなぁと思います。
いつしか以前のスマホくんとの思い出も薄れていき、いつしかどうでもよくなりました。結局、スマホくんとの関係なんてこんなもんです
自分の欲求を満たせなかったスマホくんはポイしてしまいます。私は常に私の欲求を満たしてくれるスマホくんを求めていたのです
結局スマホくんとの関係なんていうのはその場その場でしかないのかもしれないですね。たまたまそこにスマホくんがいたから友達になっただけです。
スマホくんがいなくなれば、また新しいスマホくんと付き合うのは当然だと思っています。
私は歴代の中でも、今のスマホくんが一番大好きです♡
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます