第5話 #2

#2


「それで、あなたは分かったのですか?」

 今話しかけてきた人も誰だか、わからず。ひとまず先生としておこう。


 この人に心当たりがなく、心細くなったので、今度は私が尋ねた。

 「先生は、いったい何を教えてくれる先生なのでしょう」


 先生は、応えた。

「君は、この格好を見て、わからないのですか?」


 私は首を横に振り、微笑んで優しく応えた。


「裸でいらっしゃるから。

先生は、裸の王様のお話しを読んだ ことはないのですか?」

 先生が困惑する顔は愉快だった。


先生はひどく怒って外へでていった。



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