転生ハクビシンと迷い犬の風船

アほリ

エピローグ#ハクビシンが転生したらハクビシン?

 「ここは・・・」


 俺が目覚めた。


 「はて?俺は何してたっけ?」


 俺は、手を見る。


 「えーーーーーーっ!!俺がハクビシンになってる!!」


 俺は、段々と朧気な記憶が甦ってきた。


 「えっと・・・確か、家で引きこもり生活をしていて・・・

 ・・・っと、引きこもった部屋にハクビシンが住み着いていて、

 で、そのハクビシンと友達になって・・・」


 「消毒業者がそのハクビシンを駆除しようと囚われたのをおいけてたら、交通事故になったとたんに憑依しましたとさ。

 でしょ?ハクビシンのハークさん。」


 「げっ!!ヒグマの風船?!」


 俺は、目の前にヒグマが描かれた巨大風船が迫ってきて仰天して飛び起きた。


 「あ、すまんすまん。」


 巨大風船を退いた先に。ヒグマがの顔が現れて俺は硬直した。

 巨大風船にヒグマの絵が描いてあるのではなく、風船の向こうにヒグマの顔が透けて見えていたのだ。



 「何、緊張しなくていいよ。私はヒグマのパァン。

 ここは、現世と来世の狭間の空間。今から君を現世にハクビシンとして転生させます。」


 「ちょ、ちょっと待って!!転生って、よく小説である異世界でなくて?」


 「現世です。現世でハークという名前のハクビシンとして生きるのです。」


 と、ヒグマのパァンとやらは巨大風船を抱き締めると、

 「サマミカサマミカマクサマミカサマミカマク」

 と訳の判らない呪文を唱えて、抱き締めている巨大風船に鋭い爪をグサッと刺した。



 バァーーーーーーーーン!!



 「うわーーーーー!!」



 ・・・・・・


 ・・・・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る