慈愛のこころ

scene

第1話 プロローグ

"ほんじゃー、行ってくるわー。たまにはチューとかないん?"


「あっほかっ!無いわ!そんなもん!あんたそれより早よ行かなぁ遅刻やでー」


"あほって言うんっっっ…。ぷはぁー。普通急にするか~、文句最後まで言われへんやんけー。でもお前は絶対する思うてた。ちょっと突然すぎてドキッとしたけどなぁ"


「あほっ!はよ行きっ!」と彼女は年甲斐もなく小娘みたいに頬を赤らめて、シッシッのポーズで玄関からその男を追い出そうとした。


こんないつもおちゃらけてふざけた事ばかり言ってるような男がこの物語の主人公の前田隆司だ。


この話はそんな男の平凡だが、ちょっとコミカルな人生を描いた物語である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る