3曲目 eastern youth 「街の底」
今回紹介したいのはeastern youth の「街の底」という曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=7ilUtaTAMxI
(公式の動画です。)
吉野 寿:エレキギター、ボイス
村岡ゆか:ベースギター
田森篤哉:ドラムス
まず、失礼ですが、ボーカルの吉野さん、決して上手くはないんですよね。聴いて頂けると分かりますが、めちゃくちゃ格好いいイントロが終わって、歌い出しで「歌わねえのかよ!!」となります。終始歌うというよりリスナーに語りかけてくる。時には詩の朗読のように、またあるときは叫ぶように。
吉野さん達は、戦う人です。そしてイースタンユースの音楽は、戦う人の為の音楽です。約40年前にイースタンユースが結成された時から、あるいはは生まれた時から、そのスタイルは変わっていません。イースタンユースは暑苦しい、汚い、下手糞なバンドです。クールさ、小綺麗さ、上手さを拒否したからです。
否、それもまた違うのでしょう。単にそんなものを度外視し、眼中にないだけかもしれません。
では、イースタンユースは何と戦っているのでしょう。
全てとです。
https://www.youtube.com/watch?v=bESYzLhu7TY
「夜明けの歌」という曲です。
「明けない夜はない」という言葉がありますが、あまりに人を馬鹿にした、無責任な言葉だと思います。夜が明けてしまったら悲しみ、苦しみ、辛さ、そういう絶望しかない明日が来ることに怯える人がいることに想像が全く及んでいない。
これは、絶望しかない明日が来ることに怯える人の為の歌です。慰め?気休め?そうかもしれません。音楽に現実的な問題を解決する能力はありません。
でも、側にいることはできます。その人の心を支える事はできます。その人と一緒に戦う事はできます。絶望しか見えない状況にある人間にとって、世界は無価値です。イースタンユースの音楽は、そういう人達にとっての価値であり、希望であり、友です。何故なら吉野さん達イースタンユース自体が、そういう状況下でずっと戦ってきた人だからです。
あえてもう一度「街の底」を貼ります。
https://www.youtube.com/watch?v=7ilUtaTAMxI
僅かでも『世界に価値あるものが存在する』ということが、どれだけ救いになるか。綺麗事だと思うならそれで結構です。こんな暑苦しい、汚い、下手糞な綺麗事がありますか?
あと、イースタンユースの歌はなんと言いますか「実戦性」が非常に高いです。私が特に実戦性が高いと思う曲は「街の底」「夜明けの歌」の他に、「サンセットマン」「沸点36度」「ナニクソ節」等があります。
この文章を読んでいるあなたが、人生の中でどうしようもなく追い詰められた時、イースタンユースの音楽が力になってくれれば幸いです。
以上です。途中お見苦しい文章失礼しました。次回はASIAN KUNG-FU GENERATIONを紹介する予定です。よろしくお願いします。
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