第48話 青い鳥

光がこぼれるように眩しい昼

目をすがめ歩いていると

聞いた覚えのある美しい旋律が耳に届く


あなたが隣でそっと指差して教えてくれた

ここにいるよと見つけてくれた

さえずる鳥の姿を一緒に見たことを思い出す


少し離れた緑の樹の枝に

少し遠いけれど見えた姿が青くて

幸せの青い鳥だねと

そっと顔を見合わせ

笑い合い話した過去──


私はひとり立ち止まり周りを見渡す


鳴いている鳥は

この輝く緑の樹々のどこかか

それとも建物の上なのか

探してみても

私ひとりでは見つけることが出来ないまま


澄んだ鳥の声が青い空に綺麗に響く

あの時一緒に見つけた幸せは遠く


私は今は見つからない青い鳥を探し続ける

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