第4話 カーテン
誰もいない部屋の中
布団の中にうずくまり
開くこともないカーテンを見上げる
開けば外が見えるのだろう
だが私は立ち上がることさえ拒んだまま動けない
ほんの少しのことで
外界が見えるのかもしれない
外に手が届くのかもしれない
それすら手にかける気力もなく
ただうずくまったまま
何も出来なくて
する気力も無くて
ただカーテンを見上げ
ただ立ち上がりその端を握り開けば
いいだけかもしれないというのに
思いながら
何もしないまま
そこから動けない
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