第29話 異世界の悪魔
昔々、数百年も昔。
カルマン帝国の第2王子が罪を犯して、国を追放されました。
王子は追放された後も帝国に逆恨みしていました。
そして、長い年月をかけて禁術を身に着けてしまったのです。
王子は、異世界から悪魔を呼び寄せたのです。
その悪魔は子供でした。
王子は、その悪魔を育てながら悪いことをたくさん吹き込みました。
悪魔が成人した時に、王子は言いました。
「カルマン帝国は敵だ。征服してくれ!」
それから、カルマン帝国は地獄に変わりました。
悪魔の火魔法で地面は焼き払われ、草木はほとんど燃えてしまいました。
悪魔の土魔法で地面は掘り返され、ごくごつとした岩山ばかりになりました。
悪魔の氷魔法ですべての兵士は氷漬けにされました。
そして、悪魔は女子供にも容赦がありませんでした。
「なぜこんなことするの?やめて!」
女の子が聞きました。
すると悪魔はこう答えました。
「だって、お前たちは敵だろう?敵は打倒すものだ」
地獄は何か月も続きました。
ようやく聖女様がやってきて悪魔を異世界に追放しました。
その頃には、カルマン帝国すべてが悪魔に蹂躙され、多くの人間が死にました。
この物語は、異世界の悪魔の物語としてカルマン帝国に言い伝えられることになったのです。
例えば、子供が悪さをすると”異世界の悪魔が来るぞ!”と脅されるなど、様々な場面で教え込まれているのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます