第19話 女子二人 ぶっちゃける①

「さて・・・邪魔者は流れて行ったし・・・」

 藤島さんが、エリザベスに向き直ると真剣な顔で聞いた。


「いったい、あなたは何者なの?」


「アノ・・何モノとは・・・」

 首をかしげるエリザベス。

「あなたが毎晩、部屋を抜け出していたのは分かっているのよ。あの爆発はあなたがやったんでしょう?

 一体、何が目的なの?」


 すると、観念したようにエリザベスは話した。

「ソウですか・・ご存じダッタですか・・」

「そう、ちゃんと気づいていたわよ」

「デハ・・・絶対ヒミツをマモッテくださいネ」


「わかったわ」


「ソレでは、最初に言っておくことがアリます」

「何かしら?」


 エリザベスは、おしとやかな雰囲気だった表情を一変させて言った。

「この世界では、””は効力を発揮しないっス」


 日本語が、急に流ちょうになっている。


 その言葉を聞いて、藤島さんは真っ青になり口をあんぐり開けた。


「あ・・あなた・・・いや、そんなはずない!

 あなたは、本当に・・・何者なの!!??」

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