第一幕・七『弱者の強がり -ジャクシャノツヨガリ-』



「――時間的にそろそろ出てきてもいい頃合いだと思うんだが……」


「まあ、気長に待とうよ。ミツルも頑張ってたことだし」


「……そうだな」


 時間を確かめに学院の時計を見に行っていたローリアに、学院入口の並木の傍にあるベンチで座るアリヤは落ち着いた物腰で語りかける。


 早朝、朝露と薄く霧が立ちこめる中、ローリアの家から持ってきたお茶で両手を暖めながら二人はベンチに座って雑談を交わす。


「どうだ? ミツルの試験、受かりそうかな?」


 ローリアの素朴な疑問に、アリヤは外気との温度差で濃く湯気を立てる使い捨てのカップへと目を下ろす。


「んー、私やローリアが教えていた様子だと、初めと比べたらだいぶ上達したと思うよ。ミツルの性格自体落ち着いたものだし、今朝送り出したときも取り乱してる感じではなかったから大丈夫だとは思うけど……」


 アリヤはそうは言うもののやはり心配であることに変わりはないのか、言葉の後半になるにつれ声は弱々しくなっていた。


 ――試験日からさらに数日が経ち、結果報告を聞くためにロエスティード学院を訪れていたミツルと、それに付き添って待機しているアリヤとローリア。

 日中は大勢の学院生達が闊歩するために、人混みが苦手なミツルはこうして他の学院生が来る前に朝早くに出向いたのだ。


 とはいえ朝が弱いミツル。眠いまなこを擦りながら学院の実技科棟の出入り口から外に歩いて出ると、校門を越えた白い道の端で二つの影が視野に入る。


 現実世界では毛染めでもしない限りありえない、それ故にとても目立った色合いをした煌めく銀色の髪の少女と、蒼い頭髪が特徴的な少女。


 確かな見覚えのあるそれは、アリヤとローリアのものだ。


 身体が冷えるからどこか暖まる店にでも入っていろと言ったのだが、朝早くまだ誰も通ることのない学院前の道脇に設置されたベンチに腰掛けながら、ミツルの試験の合否をいち早く耳に入れるため学院の敷地内で待機していたのだ。


「あれは合格した顔だね」


「っぽいな」


 ――アリヤとローリアはミツルの無表情な顔から微妙な浮き沈みを見て取ったのか、聞くまでもなくはしゃいで走ってくる。


「ミツルおめでとー!」


「キミなら造作もないと思っていたよミツル。これで晴れてボクの助手となれるだろう」


 ミツル本人よりも彼女達のほうが嬉々としてはしゃいでいるのはおかしなものだが、悪い気はしないのでそこはスルーする。


「ああ。けどやっぱり変わってるなここは。筆記かマディラム適性どちらかの一種類を選ぶ、なんてな」


 てっきり両方を強いられるものだと思っていたのだが、どちらか片方を選ぶという選択式試験だったロエスティード学院の試験はやはり、ここが地球ではないことを示唆するのに充分なものだった。

 筆記が苦手な人でも、マディラムに自信を持っているならばそちらを選択すればいい。逆もまた然りだ。


 筆記試験は魔法に関するのが主な内容のため、ミツルの場合元いた世界の知識は役に立ちそうもなく、多少字の読み書きができるようになった程度ではとても受けれる状況ではなかった。


 対する実技試験は実技科棟内にある訓練室で行われた。

 魔術で軽めに強化された人型をした木――木人が室内のあちこちに適当に並べられており、それをマディラムのみを用いてタイム計測方式で破壊し尽くすという魔法ならではのありきたりなものだった。


 マディラムにも強さがあり、感情や心の持ちようで影響してくる。わかりやすく例えれば、熱血であればあるほど火のマディラムが強くなる、正義感や内に秘める希望が強いほど光のマディラムに比例するというように、ただ単に魔法が使えるというだけでは意味が無いのだ。


「ボクは両方受けたがね」


 肘を抱いて顎に手をやりながら、ローリアはほくそ笑む。


「両方受けることもできるんだな」


 よくそんな面倒な事を、と胸の内で呟くとアリヤが苦笑いをしながら、


「ローリアはどっちも得意だから。私はもちろん筆記試験にしたけどね」


「アリヤならどっちでもいけたんじゃないか?」


 実際のところ、ミツルがマディラムでの戦闘を学んだのは大半がアリヤからだ。アリヤよりもローリアのほうがマディラムの扱いは上という話なのだが、ローリアは研究等で他にも色々とする事が多かったらしく、その空いた僅かな時間でしか相手をしてもらえなかった。

 だからミツルの実質的な指導者はアリヤだ。ならばその本人である彼女が合格するのは当然だと考えるのが妥当だろう。


 しかし、アリヤは首を横に振りミツルの言葉を否定する。


「今はマディラムの事柄に関して勉強してるからひょっとすればいけるかもって思うけど、入学前は今よりずっと弱かったから」


 斯く言うアリヤの口元は笑っているが、それに矛盾するように彼女の眉は下がっている。はにかむというのが適切な表情だ。


 その顔を見て察するに、おそらく彼女は入学前、今ほど強くはなかったのだろう。

 確かにアリヤの純白な見た目からして戦いに長けた容姿ではない。少なくとも剣を振るのに適した装いでは無いだろう。それよりものんびりのどかに勉学に励んでいる姿のほうが想像しやすいというものだ。


 ――アリヤはほんの一瞬そんな表情を見せたが、すぐにいつも通りの明るく無邪気な顔に戻すとミツルのほうへと振り向く。


「それよりどうする? 試験合格当日には授業受けれるよ。 今日からだと準備も相まって三限目くらいからになっちゃうと思うけど……」


 中途半端な時間帯に入るよりも、初日はきちんと最初から受けたほうが無難だろう。

 そう思ったミツルはアリヤの機嫌を損ねないよう軽く笑みを見せながら首を横に振った。


「いや、明日の朝からでいいよ。試験で気を張って疲れてもいるしな」


「そうか。早くミツルと一緒に勉学に励みたかったのだがな」


 そう言ってローリアは少し寂しそうな顔でミツルを見上げる。


(……なんでこうも友好的なんだこいつは)


 ファンタジーものに限ったことでは無いが、どうしてこうも馴れ馴れしいのだろう。

 アニメや漫画に出てくるヒロイン達は皆、出会ったばかりの主人公にいきなり腕を組んできたり、手を引っ張ったりとボディタッチが激しいことこの上ない。女の子なのに。それどころか、挙句の果てには恋をする。

 なぜろくに知りもしない男にそこまで好感を持てるのか。危機感が無いにもほどがある。


「――まあ、あれだ。明日の朝には行くんだからそうくなよ」


「わかった」


 小動物のような愛らしさを醸し出しながら、ローリアは渋々ミツルの出てきた学院方面へと足を運び始める。


「一度家に戻らないのか? まだ始まるまで結構時間あるだろ」


「そうだが、戻ってまた来るのも一苦労だからね。研究室の鍵はボクが管理しているし、皆より一足先に入って模索中の資料でも漁っておくとするさ。――アリヤ、キミはどうする?」


 ミツルからアリヤに目移りして、ローリアは返事を聞く。


「私もそうするよ。飛べはするけど寒いしね。ローリアを手伝うよ」


「それは助かる。じゃあまた明日だな、ミツル」


「ああ」


 軽く手を挙げながら挨拶を済ませて再び学院内へと歩み始めるローリアを横目に見ながら、ミツルはアリヤのほうへ振り向くと、


「――この前は悪かったな」


 謝罪した。


「え?」


 突然の謝罪にアリヤは驚く素振りを見せる。

 真っ直ぐ見るミツルの視線に目を泳がせながら、彼女は謝られる理由を必死に模索する。


「え? って。だから、その……」


「あっ――」


 どうやら思い至ったようだ。

 数日前の練習後の記憶に多少のタイムラグを発生させるが、ミツルはそれを承知でしばらく待つ。


「……ぜ、全然気にしないで。私も悪かったから。人の気も知らないで、無責任だったよね」


 ――気にしないで。

 そうは言うものの、アリヤの声色は確かに曇っている。


「俺も言い過ぎたよ。それに、このままだと互いに気まずいと思ってな。この前のことは水に流そう」


 アリヤはここ数日間、ずっと後悔して気にしていたのだろう。お互い謝罪してやり直すことが出来て嬉しいのか、口元に微かな笑みを浮かべる。


「…………いつか話すよ」


 ときが来れば。話せる時が来れば。


「うん……きっと……、きっといつか」


 手を胸に当てて、アリヤは優しく、躍然とミツルを見返す。

 見つめ合う二人の間に心地よい風が吹き、一足先に歩くローリアがアリヤの名を呼び、ミツルと彼女はその日は別れた。



 〜 〜 〜 〜 〜



 翌朝、制服という概念の無いロエスティード学院に通う人々は様々な私服で登校して来る。

 ミツルもまた、今ではすっかり馴染んでしまった黒いコートを羽織り初の登校を迎える。


 聞き慣れない異世界のチャイムが学院内に響き渡り、各々が自分の教室へと戻って行く。

 途中何人かに興味深そうな顔で見られたが、気にせずにミツルは教師に案内された教室の前で指名されるまで待つ。


 しんと静まる中、扉一枚隔てた向こう側から声が聞こえ、聞き漏らさないよう注意深く耳を澄ませる。


「――というのも減少してきている一方だそうだ。現在スレイヤード騎士の一部を討伐小隊として幾つか派遣している。故に諸君、今はあまりデキア洞窟には近づかないよう留意するように」


 大人びた雰囲気のある声で教師がホームルームを行っている。担任教師らしい。

 ここまで一緒に付いて来たが、少し話した程度、どうやら沈着な女教師のようだ。

 口調こそローリアに似ているが、見た目は完全に子供と大人である。


 吊り気味の琥珀こはく色をした目に、少し暗めな灰色をした長めの髪は後ろでひとまとめにしてくくっている。そこから垣間見えるうなじから妖艶さも醸し出し、年相応の落ち着いた物腰からの言葉は威圧感すら感じさせる。――名前は確かセリアだ。


「それともう一つ。今日から同じ実技科に配属する事になる者がいる。入れ」


 呼ばれ、それに応じるように扉を開ける。

 前中央、つまり今セリアのいる教卓の場へと足を運びながら、ミツルは横目で席に座る者達を見渡す。数はだいたい二、三十人ほど。


 ざっと流し見した視界の中には人だけでなく様々な種族がいる。そしてもちろんのこと、教室内に座する数多の種族は皆一様にこちらを見ていた。


 ミツルはこういった刺さるような視線が苦手だ。やたらめったらと期待や面白みを含んだ目を向けてくるくせに、いざ話してつまらない人間だと分かればすぐに無関心になって離れていく。


 勝手に期待して、そして勝手に失望して、お前なんかどうでもいいというような面持ちで一方的に卑下する。懸命に応えようと気を張ったこちら側を疲弊させる困った人間心理だ。


 ミツルはこれ以上の精神ダメージを受けないよう適当に目のついた生徒の机に視線を集中させていると、ふと視野の中に一人、見知った顔があるのを捉えた。

 アリヤは魔術科のため当然この場にはいない。

 加えて特徴的な群青色の髪に眠そうな目をした女の子となればあとは一人しかいまい。ローリアだ。


 しかしまたもや意外、理知的な彼女はアリヤと同じく魔術科だと思っていたのだが、それは追々聞いてみることとして。


 ――ローリアはミツルが見ているのに気が付くと、仄かに笑みを浮かべた。


 なるほど、前日一緒に勉学に励みたいと言っていたのはこれだったのか。

 先日の疑問を脳内で一人解決していると、隣に立っているセリアが口を開く。


「自己紹介を」


 良く言えば無駄口を叩かず、悪く言えばぶっきらぼうな彼女は、どこか凛々しい目でミツルを見ながら言う。


 ミツルは視野を広げ視線を真っ直ぐ前に向けると、軽めに息を吸って言われた事を成す。


「……ミツルです。マディラムにはまだ不慣れですが、よろしくお願いします」


 覇気も無く大きくもない声で言い終えると、所々から拍手やよろしくといった歓声が飛んできた。

 数秒鳴り響いたそれらをセリアが手を下におろす動作で静粛させると、


「席は……そうだな。フェイブリック、君の隣でも構わないかな」


「もちろん」


 ローリアが机の下でグッと拳を握るのが見えた。

 きっとローリアは自分の隣の席が空いていて、必然的にミツルが横になる事を分かっていたのだろう。


 ミツルが指定された席に移動すると、隣でわくわくとオーラを放ったローリアがさっそくひっそりと話しかけてくる。


「隣同士だな。分からないことがあれば遠慮なく何でも聞いてくれていいからな」


「ああ、頼もしいよ。よろしくな」



 〜 〜 〜 〜 〜



 ――休憩時間。

 ミツルは隣の席に座るローリアに色々質問しようと思っていたのだが、それは教室内の者達によって遮られた。


「――黒い髪に黒の眼って珍しいね。どこの人?」


「――お前なんのマディラム使えるんだ?」


「――年はいくつなの?」


 そういった質問攻めを現在進行形で受けているからである。


 聖徳太子の逸話に十人の話を同時に聞いて理解したというのがあるが、片や偉大な古人、片やごく平凡な悲観的思想の庶民。そんな能力も技術も持ち合わせてはいない。


 ローリアに助けを乞おうと思えど周囲をクラスの者達が囲んでいるため、その壁の向こう側にいる彼女の姿は見えない。


 静粛させようにも大きい声を出すのは苦手だ。感情のままに行動すればアドレナリンを過剰分泌させて一喝することもできるが、そんな風に理性を欠いた獣のように吠えるのは愚の骨頂だ。


 それに何より、ミツルにとってはこの状況下が苦でしかない。


 アリヤとローリアは別だが、この者たちがミツルに寄ってきたのは単なる好奇心によるものでしかない。そこには好きだからとか仲良くなりたいからだとか、そういった感情は一切介入していない。


 ミツルにはそれがどうにも動物園の見せ物のようにされていると思えてならないのだ。


「――みんな少し落ち着いたらどうだ?」


 さてどうしようかとミツルが悩んでいると、人を含む亜人たちの壁の奥から冴えた男性の声が聞こえてくる。

 周りの者らが一斉に声のしたほうへと振り向き、ミツルもまたそれに続いて同じ方向を見やる。


 視線の先には席に座って肩肘をつき、革でできた本を読む一人の人間がいた。


 ストレートなミツルの黒髪に対して針山のように逆立ったライトベージュの茶髪にミツルよりも少し高めの体躯、涼し気な顔つきには不敵さを漂わせている。他とはどこか雰囲気の違う男だった。


 男は読んでいた本を綴とじると席を立ち、ミツルのほうへと歩み寄ってきた。

 空気の読める奴だと思ったのも束の間、座っているミツルを俯瞰するような目つきで挑発的な態度をとる。


「ただの新入りだろう。こんな黒づくめの得体の知れない奴に構うよりも、みんなもっとマディラムを上手く使えるよう励んだらどうだ?」


 席に座っているミツルを見下ろす形でそんな風に言う男に、周囲は困惑していた。

 そこへ空いた輪の隙間からローリアが割入ってきてミツルを庇うように立ち塞がる。


「まったく、キミは相も変わらず図々しいなセルムッド」


「……お前はいつからそこの黒色に仲間入りしたんだ?」


 セルムッドと呼ばれる男は眉間に皺しわを寄せながらローリアを睨みつける。


「いやなに、少々風変わりで興味深いものだから共にいるだけだよ。キミこそミツルに針で啄つつくような真似をして、一体どういうつもりだい?」


「そいつの冷めた態度が気に入らないんだよ」


 いつの時代の不良だ。


「……俺がお前に何かしたかよ」


 見下すセルムッドとは反対に、下から吐き捨てるような口調でミツルは言い返す。


 ミツルは何かと理由を付けて矛先を向けてくるこういった種類の人間が特に嫌いだ。


 いじめる側の言い訳として、まず初めに口から出るのは「気に入らない」が上位を占めることは明白だ。

 気に入らないなら、嫌いなのであれば関わらなければ済む事だというのに、こうした無自覚で愚鈍で、常に自身がヒエラルキーの高位に座していると勘違いしている人間は絡み酒のように醜態を晒す。


 弱者をいたぶったところで経験値など皆無に等しい。ふんぞり返る存在になりたいのであれば、自分よりもっと強い奴に掴みかかって勝手に怪我をしておけという話だ。けれどそれをしないから、できないから愚かだと揶揄しているのだ。


「――それだよ黒色。その他人を舐め腐ったような目が癪しゃくに障る」


 セルムッドは睨みをきかせながら言葉を続ける。


「入って来た瞬間にわかったさ。闇に淀よどんだその目は、他人に一切の関心を持たない奴がする目なんだってな。にもかかわらず、安っぽい愛嬌を振りまこうとするその態度。貴様には自尊心というものが無いのか」


「それはお前の勝手な見解だろ。自分の程度の低さを無意識に自覚してるから、自分よりも劣った奴を見つけて上につきたいと思ってるんだろ」


「……なんだと」


 セルムッドは前のめりになっていた姿勢をすっと引いて戻すと、冷静さを取り戻すと同時に冷笑を口元に浮かべる。


「この俺がお前に劣ると? ふん、笑わせてくれる。俺がロエスティード学院一の火と水のマディラム使いと知って言っているのか?」


「間違いなく初耳だな」


「――ッ!」


 そう言って鮸膠にべも無くミツルは答える。

 セルムッドはそんなミツルの態度にさらなる怒りを覚え、より一層眉間に皺を増やしていく。


 今の言葉に悪気は無い。ミツルは事実を口にしたまでだ。

 学院内では有名なのかもしれないが、ミツルは初耳どころか元々は別の世界の住人なのだ。この異世界メルヒムの事柄ですらまだまだ知り得ないというのに、そんなことを知っているはずもなかろう。


「……そのいけ好かない態度、この俺が直々に叩き直してやろうか」


「落ち着けと言ってきたお前がまず落ち着けよ」


 初対面から諍いさかいを繰り広げる二人にクラス内はざわめく。

 困るでもなく、焦るでもなくローリアはミツルを心配そうに見ているが、半ば大丈夫だろうという意味合いも含まれているような、そんな目をしている気がした。


「――ならば決闘だ。それほどの口をたたく手前、少しは出来るんだろうな。手続きはとっておく、場所は闘技場だ。直前に怖くなったからと言って逃げるなよ」


 セルムッドはぴっと人差し指をミツルに向けて去り際に言い放つ。


 こちらは了承していないのだから、一方的な約束は約束とは呼ばないのだと口にしかけるものの、相手の性格上聞く耳を持たないだろうと開きかけた口を閉ざす。


 揉め事をあまり起こしたくなかったのについ言い返してしまった自分の愚昧さに嫌気がさす中、学院一を名乗る強者にマディラムビギナーの弱者が勝てるのかと、そんなことを思いながら休憩時間の終了を合図する鐘が鳴った――。

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