35 ガウスとの決闘(1)

ガウスの提案で騎士団の訓練場へと

やってきたコウとボウとガウスの3人。



「今日は俺も時間があるし、

訓練場も空いてるからな。

丁度お前たちの実力をこの目で見たかったんだ」



ガウスがそう告げると、

コウはニヤリと、コウは心配そうに

ガウスを見た。



「俺もアンタの実力が知りたかったんだ」



そう言うコウに対し、



「スキルの使用は無し、というルールなら

してもいいですけど……」



ボウは心配そうにそう告げた。



「ははっ!! そのルールで構わないとも!

ルーベルからもコウのスキルは危険だから

絶対に使わせるなと言われているしな」


「そうですか、なら僕も参加しますよ」



ガウスの言葉を聞き、ホッと息を吐きながら

ボウはそう告げた。



「よし、じゃあ始めるか。

ルールは俺と2人の決闘だ。

どちらかが降参するか、戦闘不能になれば終了だ」


「あぁ、それで問題ない」


「そして、今回使う武器はこの模造剣だ」



ガウスはそう言うと、壁にかかった剣を2本抜き、

コウとボウへそれぞれ投げた。



「……折れたりしないか?」


「切れないと言っても金属で出来ているからな。

折れることはまずないだろう」



コウの質問へそう答えたガウスは、

壁から1本の剣を取り、構えた。



「……準備は良いか? 2人共」


「あぁ、問題無い」


「大丈夫です」



ガウスの問いにコウとボウはそう答え、剣を構えた。



「よし……では、来いっ!!」



ガウスは大きな声でそう叫んだ。

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