28 リグール討伐隊(1)

デスリードラビット討伐部隊。



「ふんっ!!」



そんな男らしい鼻息と共に

自身の身長程の大剣を振り回すガウス。


その剣はデスリードラビットに当たり、

デスリードラビットは悲痛な叫びをあげる。


そして周り居る騎士団がそれぞれ追随する。


そんな攻防が数分間行われた末、



「騎士団長っ! もう少しですっ!」


「あぁ、かなり弱ってきているな!

だが、最後まで気を抜くなよ!!」


「「了解っ!!」」



ガウスの言葉に騎士団の団員たちはそれぞれ

そう叫ぶ。


そんな時、



「マズイ、リグールの率いた軍団が王国の方へ

向かったぞ、第3部隊は討伐へ迎えっ!!」



ガウスのそんな叫び声に、

1人の女性が声を上げた。



「了解いたしましたっ!!

第3部隊長のエミリにお任せくださいっ!

行くぞ、皆のものっ!!」



「「はっ!!」」


「リグールは動きが速い。

皆のもの、強襲を受けないように

気を付けるんだぞ!!」



エミリは自身の部隊にそう言い放ち、

警戒しながら、コウとボウが居る

森の入り口へと向かうのだった。


しかし、この時エミリは異変を感じていた。



(静かすぎる……

リグールの軍団が居る時の

もっと騒がしいはずなのに……)



数分後、エミリはこの静けさの原因を知る。

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