18 武器選び

コウは少女を探すが、

店の何処にも見当たらなかった。



「少女?」


「確かここに居たんだが……」



コウが戸惑っていると、



「悪いな、テテは作業があるから店の奥に行ったぞ」



店主がそう告げた。


その後、コウとボウは2人で店内を見て回るのだった。



「これとかコウに似合いそうだよ?」



ボウはチェーンの両端に棒がついた

いわゆるヌンチャクを持ってそう言った。



「本当に似合うのか?

第一、リーチが短すぎないか?

人間相手ならいいが、魔物相手だとキツイな」


「それもそっか……」


「ボウは何か買わなくていいのか?」


「僕? 僕は……じゃあ、これ買うよ!」



そう言い、ボウは1本の短剣を手に取った。



「それも……リーチが短くないか?」


「僕はこれでいいよ、それに……

いざとなれば、コウが守ってくれるでしょ?」


「まぁ……いや、男なんだから自分の身は自分で守れ」


「え~、僕も守ってよ~」



恥ずかしがりながら問いかけたボウへ

コウが冷たく返事をする。


そうして、コウは1振の剣を手に取った。



「……とりあえず、これでいいか」


「コウはそれにするの?

それじゃあ、お金払おうか」


「そうだな」



そう言い、2人は店主にお金を払い、

店を後にするのだった。

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