13 宿屋ミネインゼロ

「最後にここがお前たちの宿だ。

店主には話してある。

では、俺は騎士団に戻るが大丈夫だな?」


「あぁ、大丈夫だ」


「案内ありがとうございました。

次は明日に騎士団に行けばいいですか?」



ガウスの言葉にボウはそう問う。



「そのことなんだが、

明日は俺が忙しくてな。

明後日に俺がここまで迎えに行くから

それまでのんびりシテイン王国を見学するといい」


「わかりました!」



ガウスの言葉にボウはそう嬉しそうに答えると、

ガウスは無言で頷き、

そのまま騎士団の方へと歩いて行った。



「コウ、僕たちも行こうか」


「そうだな」



ガウスが去った後、

コウとボウは宿へと向かった。











「いらっしゃい、宿屋ミネインゼロへようこそ」


「こんばんは、コウとボウです。

予約?的なことはしてると思うんですけど……」



店主であろうおばちゃんにボウがそう尋ねると、



「コウとボウ……あぁ!

騎士団長の所の子たちだね!?」



リストを見たおばちゃんはそう声を上げた。



「はいっ!」


「それじゃあ、部屋は2階の202号室と203号室だね。

しばらくは客が殆どいないからのんびりするといいよ」



店主のおばちゃんはそう言いボウへ向かって

ウインクをするのだった。


そして、コウとボウと店主のおばちゃんの3人は

2階へ向かった。



「……なんで2部屋なんだ?

別に俺達同じ部屋で良くないか?」



部屋を見たコウは突然そう言い放った。

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