12 シテイン王国

「コウ、ボウ。 着いたぞ」



馬車の中で気持ち良く寝ていたコウとボウは

ガウスのその言葉に反応して起き上がる。



「今はシテイン王国の入り口だ。

ついでに簡単に騎士団の近くを案内してやる」


「お願いします」



ガウスの言葉にボウはそう答えると、

コウと共に馬車を降りた。



「くそ……もうすこし寝たかったぜ」


「そんなこと言わずにさ、ほら

……ここが、シテイン王国」



馬車から降りながら愚痴をこぼすコウへ

ボウはそう告げた。


目の前には多くの人々が行き交っていた。


そしてコウとボウの後に馬車から

深くフードを被ったガウスが降りてきた。



「俺が歩くと目立ちすぎるからな

悪いが俺はフード被って案内するぞ」



ガウスはここシテイン王国の治安を守る

騎士団のトップである。


つまり、この国でもトップクラスの権力者だ。


そんな人物が街中を歩くと目立つ

ということなのだろう。



「わかりました。

案内よろしくお願いします」


「よろしく頼む」



ガウスにボウとコウはそう告げると、

そのまま、ガウスに連れられて

騎士団近くのシテイン王国を見て回るのだった。

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