第24話
結局依頼主の所で一晩泊めさせてもらい、翌朝ギルドへ報告するのであった。
「無事依頼達成ですね」
ここ連日ハードだったから今日はお休みにしよう!俺は心に決めてギルドを後にした。
初めてアイデンに来て街を見て回った時に本屋があったのを思い出したから行ってみようと思う、今の俺に必要なのは情報だ!魔物図鑑見たいのがあればラッキーなのだがなと思いつつ足を運んでみる。
本屋に入ってみるが、日本の本屋と違って綺麗に本が棚にあるってわけではなく、無造作に本が積み重なれていて埃も積もっている。
本屋曰くあまり人は買いにきてはくれない、数年に一回売れればいい方だと言うことらしい、店は大丈夫なのかな?と疑問に思っていると、ここは副業で長年冒険者をやってた店主が疲れた時などにたまに開いてやってるみたいだそうだ。
そんな話を聞いて目当ての本がないか探してみると、これが中々見つからない!かれこれ1時間近く見てるが無さそうなので、店主に聞いてみる
「魔物についての本とかないか?出来れば食用できるとかどうかとか分かればいいのだが?」
店主は暫く俯いて考えてるようだが、口を開いて
「そんな内容の本は無い!」
店主はキッパリ無いとつげた
「だが、知識ならあるぞ!俺の頭の中にな!!俺は今では副業で本屋なんてやってるが食えない時期に魔物を狩ってはよく1人で食べてたぞ!」
だが俺の知りたいのは肉がある魔物では無く、スライムのように食用に向かなさそうなのを知りたいんだよな
「なんなら、奥に魔物を使った簡単な食べ物あるからそれを摘みながら話すか!俺はダーサン!よろしくなっ!」
俺の悩みなんていざ知らず、けっこう勝手に自己紹介してくる人多くないか?と思いながらも奥に進むと小さい部屋があったその中には特に変わった様子もなく気になるとするれば布が被さった謎の物体が!!
ダーサンはその布を取るとスライムが数体箱の中に動いていた
「心配すんな!ある程度ダメージを与えてあるから大人しいから襲ってくるって事はないぞ、今日食わせてやりたいのはスライムの刺身だ!!」
と言いながらダーサンはスライムを鷲掴みで1匹捕まえて、まな板に置いてぶつ切りに切っていく、その上には生姜みたいのを少量のせおえて
「ほら食ってみな!美味いぞ!」
俺は出された物を口に運ぼうとした時
「まちな!これを忘れちゃいけねえ!」
渡されたのは小瓶に入った黒い液体、匂いは醤油に似ている?再び黒い液体にスライムのぶつ切りを浸し口に・・・
う・美味いぞ!!!
口に広がる旨味、そしてスライムは口の中でとろけていく・・・地球で食った大トロと変わらない!無限に食えるぜ!こーなったら酒も欲しい所だ
「ダーサン、酒はないか?なんかこんな美味い物くったら酒が欲しくなってしまってな」
少し笑いながら聞いてみるとダーサンの手には2人分のコップと酒が用意されていた
「俺もなこれを食べる時はコイツが欲しくなってな!!」
とコップを渡してきて、酒を注がれる
「だがな、食材はいいのだがコイツに合う酒がないんだよ」
少し残念そうに話してはスライムを食べる
「いい酒ならあるぞ!」
俺はスライムのぶつ切りをお互いのコップに入れ
「キンキン、シュワシュワ」
「さあ、飲んでみてくれ!」
ゴクッ・・・
「なんて言う美味さ!そしてこのスライムにも良く合う!最高の組み合わせじゃないか!!」
「ところでスライムはここら辺では良く食べられてるのか?」
気になった事を単刀直入に聞いてみる
「無いな!普段食用にされてるのは4足種が大体だな、2足種でも一部は食べるのはいるがな、スライムを食べるのは俺ぐらいだな!!」
俺の疑問は秒で解決した
「所でスライム酒なんて良く考えたな!それにこのシュワシュワしてるのもいい!どうやってるんだ?しかもこれバフついてないか?今調べてみる!」
なんとスライム酒にはバフがあったとは!これで俺も強くなれる!?
「鑑定結果わかったぞ」
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スライム酒(ブルー)
最大HPに対して1%バフ効果が発生する
効果時間 3時間
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今の俺のHPでやっても小数点以下だから意味無い???
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