第66話 エピローグ(下)アストレア姉
「俺の姉さんになってくれるのはアストレアしかいないって、そう言ったんだよ」
「えっとそれはつまり、好意というのはお姉さんになって欲しいという意味であって、異性として好きというわけではなく?」
「俺は男だから、俺から見て姉さんは異性だろ? そしてアストレアは女の子だ。まったくおかしなことを言うアストレアだな、ははははっ」
な、なんということだろうか!
サイガとの究極の死闘の中、
リュージときたらもともと過度にシスコン気味ではあったのだが、命の危機を乗り越えるにあたって、完全にどうしようもないレベルでシスコンを拗らせてしまったのだ――!
「いやあの、そういのはちょっとご遠慮いただきたいかな、と……できれば姉以外のナチュラルな異性として、普通のお付き合いしたい的な……」
「つまりアストレアは姉と弟でそういう行為もしたい――近親相姦に性的興奮を覚える変態女王というわけか」
「はいぃぃっ!?」
「いいぞ、俺はいくらでもアストレアの希望にこたえるから。俺はアストレアが大好きだから、ちょっとくらい近親相姦に性的興奮を覚える変態女王でも、全く気にしないから」
「誰が近親相姦に性的興奮を覚える変態女王ですか!?」
「隠さなくてもいい。お前がその気なら、俺も弟として喜んでアストレア
「だから誰がアストレア姉ですか!? っていきなり服を脱ぎださないでくれません!?」
「アストレア姉は弟の俺と近親相姦することに興奮するんだろ? なら脱がないとな? でも安心しろ、俺はそういうのも全部込みでアストレア姉を愛してるから。口外もしないから安心しろ。俺はアストレア姉の嫌がることはしない」
「今まさにジャスト・ナウ! 現在進行形で嫌がることをしてくれちゃってるんですけど!?」
「つまり服を着たままのプレイの方が好きなのか? まぁそんなアストレア姉も俺は大好きだよ」
「ひいぃっ!? まったく言葉が通じてないんですけど!?」
でも細マッチョなリュージ様の裸体はなかなかに素敵……抱きすくめられたらわたし変になっちゃうかも……などと言ってしまうと本気でヤバイことになりそうだったので、アストレアは必死に理性を総動員してリュージを説得し、なんとかこの場を乗り切ったのだった。
その後もリュージはアストレアのことを姉と呼んで、事あるごとに仕事を手伝ったり、ベッドにもぐりこんで一緒に寝ようとしたり、一緒にお風呂に入ろうとしたり。
まるで人が変わったかのように優しく、やたらと甘えてくるようになった。
自分の命を賭して「剣士の覚悟」を教えたサイガも、なにを間違ったか完全にシスコンを拗らせてしまったリュージの姿を見ては、草葉の陰で涙するしかないことだろう。
この後、アストレアの絶え間ぬ努力によってリュージのシスコンが矯正され、2人が正しく男女の仲になるには、数年という長い歳月を要したのだった。
とまぁそんなこんなで。
のちに堕落した神聖ロマイナ帝国とそこに巣くう大罪魔人たちを滅ぼし、シェアステラの旗の元に一大連邦国家を作り上げたキリングクイーン・アストレアと。
そんなアストレアに仕える史上最強の剣士クロノユウシャ・リュージ。
これはそんな2人が紡いだ、いちばん最初の出会いの物語――。
『クロノユウシャ 皆殺し編「泣いて喚いて許しを乞うても、今さらもう遅い」』
―Fine―
―――――――
この度は10万字を越える長編をお読みいただき誠にありがとうございました。
これにてクロノユウシャ皆殺し編は完結となります。
最後に設定資料集と神明流の奥義リストがありますので、そちらも目を通していただければ嬉しいです。
リュージの初期設定(実は大〇魔〇の1人だった)とかも惜しみなく公開してますよ!
評価(☆)をいただけますと大変嬉しいです!
この度はあたたかい応援をいただき本当にありがとうございました。
最後までお読みいただいたこと、重ねてお礼申し上げます。
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