薬売り

冬道

薬売りの商売

(客)ありがとう。

雪の降った通りを歩く。

(薬売り)冷えてきたな、そこの人、宿を教えてもらえぬか?

(見知らぬ人)宿ならそこを真っ直ぐ行き左に曲がりそこを進むとあるぞ、それより兄さん布を買いませんか?

(薬売り)宿を教えて貰い礼を申す、布は要らぬ、商売の途中でな。

(見知らぬひと)そうか、俺は冷えて来たから帰るよ。

10人ほど泊まれる宿に着く薬売り。

(宿屋の女将)1人か?

(薬売り)ああ

(宿屋の女将)一泊50ネズです。

薬売りが金を懐から出す。

(薬売り)朝飯は付くのか?

(宿屋の女将)付けないことも出来るがどうする?

宿屋の女将が薬売りに5番の鍵を渡す。

(薬売り)付けてくれ。

(宿屋の女将)分かった、それと5番の部屋は左側の奥にあるぞ。

薬売りが5番の部屋に入り荷物を置き道で拾った草で薬を作る。


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