#8 2話「優秀な部下ほど、メガネ属性」Part2.5 各地の拠点 ~人類界最北端の山:カリスフラワー/第三戦略室~

・各地の拠点 ~人類界最北端の山:カリスフラワー/第三戦略室~~




特殊な魔鋼技術を使用した透明な板の向こう側には、赤々と染まったマグマの池が覗ける。




ここ、第三戦略室は、大火山と評されるカリスフラワー内部に建設された組織の拠点である。




魔界・・・異種族の国がある大地と人類界の大地との境目に位置している為、重要拠点に一つであり、幹部が一人責任者として配備されている。




【第三戦闘団 / 団長室】と書かれた部屋の中に、その幹部がいた。




彼は体長2m以上ある巨体を縮こませて、目前の小さな端末を操作している。幹部の共有用と配布されたが・・・・彼にとっては、小さすぎる。責任者に抗議したが、「他の研究で忙しい。後にしてください」と言われ、止む無く使用していた。




そんな、不満だらけの端末を起動して、中身を覗いているのは‘‘友人‘‘から、読むように!と携帯端末の方に連絡があったからだ。




【重要!】と書かれたファイルを開く。そこに書かれた内容を読み進むにつれ、顔や体の色彩が変化していく。深い深い赤。つまり深紅。




草案も含めて、すべて読み終えた後、彼は秘書を呼び「今すぐに、上級連中を呼び戻せ。これは、緊急事項だ」と指示を出すのであった。

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