【IOCの、その上に君臨する者】
森喜朗東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長のいわゆる『女性蔑視発言』。
これが非難され森喜朗は発言を撤回。
これを受けIOCは『これでIOCはこの問題は終了だと考えている』とコメントを発表、一旦はこれで問題は終了するやに見えた。
ところがそのIOCが突如手の平を返した。
http://jcc.jp/news/16872149/
>2021/02/12 テレビ朝日 【羽鳥慎一モーニングショー】
>「スポンサーが反発」IOC幹部・森会長に引導
>今週月曜日、森会長はIOC・コーツ副会長とテレビ電話会談を行った。
>コーツ会長は「特に最上位スポンサーからの反発が強い」と厳しい口調で直言、森会長は肩を落とし「いまは明鏡止水の心境」と伝えたという。
>この時点で辞任の意思を固めたもよう。
重要なところは繰り返しましょう。
IOC副会長コーツ曰く「特に最上位スポンサーからの反発が強い」。
そしてその反発に屈しIOCは一度は赦した森喜朗を攻撃し始め辞任へと追い込む。
この一連の事件はIOCに言うことをきかせられるほどの、オリンピックを牛耳る権力者がいることを明確に示している。
最上位のスポンサー、それはIOCに最も利益をもたらしている存在である。且つ『森喜朗発言』に最も反発した存在である。
それはいったい何者か? それが、実に解りやすくスポーツニッポンに掲載されていた。
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/02/12/kiji/20210211s00048000607000c.html
>米NBC 森氏辞任迫る記事、電子版に掲載 五輪放送権でIOCに影響力
[ 2021年2月12日 05:30 ]
>米国内で東京五輪の放送権を持ち、IOCへの影響力が大きい米NBCも森会長の辞任を迫る記事を電子版で掲載していた。(中略)
>IOCの収入の大半はテレビ局による放映権料。中でも14〜20年の夏冬五輪4大会で約44億ドル(約4600億円)と世界最高の巨額放送権料を支払い、五輪を支えてきた放送局が「NO」を突きつけたことが反発の強さを象徴していた。
記事の内容がこれほどにまで〝憎悪〟を露わにするものかと、引くレベルで凄まじい。森喜朗のみならず日本という国に対しても、なのである。
以下も同日スポニチの記事より。
>【米NBC電子版記事和訳】
>東京が20年夏季五輪の開催地を争っていた13年、招致委員会は自分たちを「(信頼できるという意味で)安全な両手」と表現したが、それ以降、この両手は五輪のボールでお手玉を繰り返してきた。
>経費は制御不能なまでに増大。(中略)票を買収したという疑惑はフランス検察当局の捜査とともに日本の招致に長く渦巻いてきた。
>そして今、東京組織委会長で元首相の森喜朗が五輪のトーチを落とした。
>先週水曜日、彼は性差別発言を行った。(中略)いいかげんな謝罪を表明した直後に森は自分の役職にとどまることを誓った。
>明白な沈黙が続いたあとに、国際オリンピック委員会(IOC)は火曜日、ついに森の発言を非難する声明を公表した。およそ3分の2を男性が占めるIOCは、今回の大混乱を自分たちが行ってきた男女平等に関する取り組みを吹聴するために利用した。しかしながら実際のところ、IOC自体にも残酷な性差別の歴史がある。
>16年リオデジャネイロ五輪で45%だった女性アスリートの出場を、東京でおよそ49%まで引き上げることを約束しているように女性の参加拡大に関してIOCは多少の称賛に値するが、その統治機関が試みた森に対する対抗策は極めて不誠実だった。その上で(解決への)鍵はIOCが正義をなして森に辞任を迫れるかにある。乱暴な振る舞いに気付かないふりをすることは、さらなる乱暴な振る舞いを引き起こすことになる。
(中略)
>テニススターの大坂なおみが「とても無知」と的を射た森の発言は、世界経済フォーラムの男女平等指数で153カ国中121位にとどまる日本の大きな問題の一部でもある。もし誰かが性差別発言で職を失うに値するとするなら、それは今だ。歴史的な負債のツケが回ってきた。森が身を引く時が来た。(敬称略)
これほど偉そうな上から目線な主張はそうそうはお目にかかれない。NBCはあたかも人権の守護者のようだ。
思わず、
「私は何も間違えない。全ての決定権は私にあり、私の言うことは絶対である。おまえに拒否する権利は無い。私が正しいと言ったことが正しいのだ」というあの名台詞が思い浮かんでしまった。
このNBCっていうアメリカのテレビ局が夏季オリンピックの真夏の開催を絶対に譲らない張本人のくせになんたる言い草だ。違うと言うのならすぐ譲れ!
日本人として言わせてもらえばお前達NBCが『オリンピックを真夏にやるなんて選手の人権侵害だ』とIOCに言ってくれれば、オリンピックが真夏に行われることもなく、マラソン会場だけが札幌になってしまうというマヌケな大会にならずに済んだのだ。(2021年4月現在時点で本当に開催するのかどうか分からんけど)
なにしろIOCが一旦続投を認めた森会長続投を圧力をかけひっくり返したのだからな、これくらいできた筈だろう。
NBCよ、お前は本当に人権の守護者なのか?
『人権が何よりも大切だ』というのがお前達NBCだというのなら、真夏にオリンピックを開催して選手の命を危険にさらすような真似はすぐに止めろ。行動で『人権の守護者』であることを証明しろ! 視聴率より選手の人権だろ? なぁNBC。
そしてどうやら、闘いは新たなステージへと行きそうな気配だ。いよいよ人権主義者が過酷に試される刻が来た。森さんかならず仇はとるからな!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます