【欧米メディアには森喜朗攻撃の動機がある】

 日本に『日本外国人特派員協会』という、外国人ジャーナリストで構成される団体がある。

 昨年、2020年5月、この協会が発行する月刊誌が起こした事件のことを皆さんは覚えているだろうか。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000184470.html参照


 改めて2020東京オリンピックの大会エンブレムを思い出し、見て欲しい。形は円形である。その円形エンブレムの全周に『Tの字』を描き加え新型コロナウイルスのように描いた絵をその月刊誌の表紙にしたのである。2020東京オリンピックに新型コロナウイルスのイメージを貼り付けようとした。

 これに抗議したのが森喜朗が会長を務める『東京オリンピック・パラリンピック組織委員会』だった。

 直ちに取り下げを求めたのである。


 ここで極めて珍しいことが起こった。日本外国人特派員協会の方が日本人に屈服したのである。

 同協会は大会組織委員会の抗議を受け『デザインを撤回して公式サイトに掲載した表紙部分を削除する』と発表した。

 当該月刊誌の編集長は辞任した。


 なんと、日本人が外国人ジャーナリストの首を獲ってしまったのである!


 ただし、『差別的表現で日本人を傷つけた』とはひと言も言わなかった。

 会見を行った日本外国人特派員協会会長は『これは表現の自由ではなく、著作権を巡る問題』だということにした。

 多国籍で構成される団体の内部がこれに納得するはずも無く、内部では『パロディーは芸術。先進国で理解しないのは日本くらいだ』などといった不満が続出したとのこと。これなどいかにも欧米系が口にしそうなことである。この言い様からは反省の色などどこにも窺えない。こうした有様なので『差別的表現で日本人を傷つけた』という感性はそもそも全く持ち合わせていないと言って差しつかえないだろう。


 これを受けた『東京オリンピック・パラリンピック組織委員会』の側の反応。

『適切な判断をしていただいた』。


 欧米メディアには『東京オリンピック・パラリンピック組織委員会』に遺恨があり、そのトップである森喜朗の首を獲ろうとする動機があることを指摘しておきたい。


 彼らは本当に『女性差別』を憎んでいるのだろうか? 憎んでいるのは『東京オリンピック・パラリンピック組織委員会』ではないのだろうか。

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