あのエミリーが異世界にやってきたようです。
てるま@五分で読書発売中
lesson1 ここはどこですか?
エミリーが目を覚ますと、そこは森の中でした。
エミリーはホームステイをするために飛行機で日本に向かっていたはずなのに、なぜ森の中にいるのかわかりません。
エミリーは人や建物を探して森の中を歩きます。
すると、ゴブリンに襲われている女の子を見つけました。
「助けてください」
女の子は日本語で助けを求めています。
エミリーはパンチやキックでゴブリンを追い払いました。
「ありがとうございます」
女の子が日本語でお礼を言うので、エミリーは勉強中の日本語で話しかけます。
「どういたしまして。ここはどこですか?」
「ここはトチギの森です」
「私はそれを知りません」
仕方がないので、エミリーは女の子と一緒に近くの村へ行くことにしました。
二人は歩きながら自己紹介をします。
「私はヨウコです。あなたは誰ですか?」
「私はエミリーです」
「はじめましてエミリー。あなたは強いですね」
「はい、強いです」
「なぜ強いのですか?」
「カラテです」
エミリーはジェームズ先生からカラテを習っていたのでした。
ヨウコの話によると、この世界は魔王に支配されているファンタジーの世界のようです。
エミリーは驚きましたが、日本のアニメやゲームが好きなので、すんなり受け入れる事ができました。
しばらく歩き、エミリーはヨウコが暮らしているという小さな村へ到着しました。
ヨウコはエミリーを村長の家に連れて行きます。
「村長、彼女はエミリーです」
「こんにちは、エミリー」
村長がお辞儀をしたので、エミリーもお辞儀で返しました。
「元の世界に帰るにはどうすればいいですか?」
「知りません」
「とても困りました」
エミリーが困っていると、村長はこんなことを言い出しました。
「もしかしてあなたは勇者ではありませんか?」
この世界には、異世界から来た勇者が魔王を倒すだろうという言い伝えがあったのです。
「いいえ、違います」
「そうかもしれません」
「いいえ、とても違います」
「もし勇者であれば、魔王を倒せば元の世界に帰れます」
「私は勇者かもしれません」
こうしてエミリーは勇者として冒険の旅に出ることになりました。
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