徳川家定「忖度してくれる部下、ゲットだぜ!」

(2021年3月28日 第7回「青天の栄一」視聴後)


 慶喜が「一橋家だけで持て余しています。将軍なんて無理です」という謙虚極まりない台詞と裏腹に、父・徳川斉昭の諫止に成功する事で、ますます周囲の期待を確信に押し上げてしまう皮肉な回。

 希望に満ちた江戸行きの果てに、将来のテロ集団に接触してしまう尾高長七郎が、手紙で栄一の恋心を押してしまう皮肉の回。

 栄一が山登りで青天を衝きながら、その勢いでプロポーズに行ってしまう次のシーンで、徳川家定が嫉妬と被害妄想と自己保身の勢いで、井伊直弼を引き立てる事を決意してしまう対比(笑)


 片や恋愛成就、片や大惨劇の始まり。


 怖いよなあ、忖度するのを恥そうにない部下を重用する将軍様って。これだからすげ替えようと内外で必死に働きかけているのに、後世から見たら「手遅れ」になるドミノが倒された。

 はてさて。

 今回の井伊直弼。 

 身の保身の為にアレをやるとしたら、大河ドラマ史上最悪の井伊直弼かも。



 今回は、これまでにいたしとうございます。

 アテブレーべ、オブリガード。

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