ダンス・ウィズ・将軍様

(2021年2月21日 第2回「栄一、踊る」視聴後)



 二人の父親を通して、栄一と慶喜が踊るまでを対比する、深い回でした〜。


 栄一の父は、仕事&お上からの命令された土木工事で多忙の為に、楽しみにしていた祭で踊れず。

 栄一が獅子舞で踊って励まそうとする心意気に突き動かされて、最後は笑顔で踊り出す。

 そして、子役から吉沢亮の栄一へ。

 笑顔で、役が引き継がれます。


 慶喜の方は、時の将軍様である徳川家慶に寵愛されて、踊りの世界へ。

 この頃の徳川家慶は、天保の改革に挫折して、政治を老中達に任せた状態。やや暇になります。

 暇なので、一橋慶喜と遊んで暇を潰します。

 英明な慶喜が、こういう状況の将軍様を間近に観察して、一緒に踊りながら徳川幕府に対して抱いたのは、どんな感傷でしょう?

 そして、子役から草彅剛の慶喜へ。

 シニカルな冷笑を浮かべながら、周囲の期待を煙に巻くように「将軍にはならないよ」と広言する怪人物に。


 生まれも育ちも立場も違う二人の対比。

 しびれるねえ。


 自分から「家業を継ぐ!」と宣言しているけれど、父から「農業には向いていない」と察知されている栄一と、将軍様をはじめ幕閣から「将軍家を継いでくれ」と期待されているけれど、「継ぐ気は無いです」と言い切る慶喜。

 かあ〜、良い対比で、グイグイ来た!



 でも今週で一番好きなのは、栄一の剣術道場での稽古シーン。

 熱心だけど、それほど剣術には向いていないという感じが、凄く上手く出ています(笑)



 今回は、これまでにいたしとうございます。

 アテブレーべ、オブリガード。



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