Twitterからロボットではないかと疑われた話

無月兄

前編

 全ての始まりは、Twitterを見ていた時、たまたまこんなツイートを見つけたことでした。


『#世界一短いバレンタイン小説』


 そんな一文と共に、短めの小説というか、キャッチコピー程度の長さで、バレンタインにちなんだ一文が添えられていたのです。

 とりあえず『いいね』を押して、他のツイートを見ていたら、再び見つけました。


『#世界一短いバレンタイン小説』


 その後に、さっきとはまた違う一文が添えられていました。

 流行っているのかな? そう思って調べたところ、個人間でやっているものではなく、ちゃんとした企業の行っているコンテストのようでした。


 その概要は、【14文字】を上限に、バレンタインや恋愛をテーマにした超短編小説を、Twitter投稿で募集するというもの。入賞した作品は、雑誌掲載&商品がもらえます。

 これは、小説書きの端くれとして参加しないわけにはいかないでしょう。14文字という短さがネックになりそうですが、その反面、アイディアさえあればたくさん書けそうです。締め切りは、2月14日。これを見て興味を持たれた方がいましたら、チャレンジしてみては?


 しかも応募規定を見ると、一人で複数の作品を投稿しても良いとのこと。

 下手な鉄砲数撃ちゃ当たる。例えしょうもないものでも、たくさん投稿すればどれかは爪痕を残せるかもしれない。そう思って、思いついたそばから次々に投稿していきました。出来に関しては二の次です。

 ちなみに、自分の投稿した作品の一部がこれらです。


『震える手で差し出す思い』

『友チョコ、君のだけはハート型』


 この辺は、上手くできたかどうかはともかく、自分の中では割とストレートに恋愛を書いたつもりです。


『帰る前 机の中を もう一度』


 一方こちらは、もらいたくてももらえない男子の視点で書いたものになります。


『カカオじゃなくてオカカ入り』


 ……えーっと、深くは突っ込まないでください。これ考えた時は、疲れていたのかもしれません。


 とにかく、こんな感じでいくつもいくつも投稿していきました。しかし、ある時Twitterを開くと、事件はおこったのです。

 普段なら、見慣れた画面が表示されるはずでした。しかしそうははらなくて、かわりにこんな一文が表示されていました。


『ご利用のアカウントは一時的に利用が制限されています』


 いったい何事!? 戦慄しながらさらに画面を見ると、その下にはこんなことが書かれていました。


『あなたがロボットによる操作では無いことを証明してください』


 どうやら自分は、Twitterからロボットではないかと疑われているようです。もちろん自分は人間なのですが、いったいなぜこんなことに?


 とりあえず、一度Twitterから出て、同様の事態がないかと検索しました。困った時はググります。

 その結果わかったのは、似たような文言のツイートを、時間指定して自動的にツイートした場合、制限の対象になるようです。特にこの、『自動的にツイート』というのがまずいようで、実際にそんなことをするプログラム=ロボットがあるらしいのです。


 要は、『#世界一短いバレンタイン小説』というツイートを短期間に大量に行ったため、普通の人間はこんなことしない。ロボットによる操作じゃないかと思われた模様です。

 その時点で、2~3日で50作品近くの投稿をしていたのですが、多すぎましたか(>_<)


 近況ノートでもこのことを書いたところ、同タグで連続発言されると、問答無用でアカウント凍結することもあると教えていただきました。気をつけなければ(; ・`д・´)

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