28日目
「青勇者の様子はどうだ?」
「大丈夫。助かるわよ」
昨日、炎の魔剣の直撃を受けた魔王は逃げ帰った。
そして青勇者も生きていた。
暗黒騎士も魔剣をくらって生き延びたのだから、それと互角に戦った青勇者もたぶん大丈夫だろうという予想は正しかったようだ。即死さえしなければ、青女神の術で元通りになる。
「けど重体だから、あと3日は安静にして回復法術をかけ続けないと駄目なんだって」
「あの2人は参戦できないってわけか」
本当なら青勇者の回復を待って、4人で魔王の城に乗り込むのが正しいのだろう。
だが、俺がこの世界にいられるのは残り2日。それが過ぎれば、俺は元の世界のぐちゃぐちゃになった体に戻り、そのまま死ぬのだ。
クロノスがやって来て、魔王の領土の暗黒の霧は晴らした、と言った。
「明日、魔王の城に行くぞ」
「そうね」
魔王は俺達2人で倒すしかない。
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