25日目
お前らとの戦いで力を使いすぎた、回復するまで3日待て、とクロノスは言った。
仕方ないので待機する。
そわそわする俺に、青勇者が話しかけてきた。
君はだいぶ焦ってるようだがなにか事情があるのか、と言った。
「俺はあと5日しかこの世界にいられないんだ。それまでに魔王を倒して願いを叶えないと死ぬ」
青勇者は驚いていた。
彼を含め他の勇者達にはそんな期限はないらしい。
そもそも、普通は天寿を全うした後に転生という形でこの世界に召喚される。緑女神の力が未熟だったため、俺だけこんな待遇になってしまったようだ。
青勇者の名前を聞いてみると、俺の世界では誰もが知ってる歴史の偉人だった。
「いやあ、青勇者さんみたいな有名人とお近付きになれて嬉しいっすよ。俺の時代では、青勇者さんの伝記とかいっぱい出てまして……」
青勇者さんの正体を知った俺は、とたんに腰が低くなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます