22日目
「べつに雨が降る必要はないんだよ。水路に水が溜まりさえすればいいんだからな」
「どうすんのよ」
まず氷の聖剣で大量の氷壁を作り出す。
そのあと炎の魔剣で氷壁を溶かす。
できた水を水路に注ぎ込めば完成だ。
俺達はイカダで水路を辿り、鏡の迷宮へ乗り込んだ。
この迷宮は鏡に映った者の心を映し出す、と砂漠の民は言っていた。
「だからって人の心を勝手に覗くんじゃないわよ」
「もちろんだ。俺はそんなことはしない」
と言ったが、やっぱり気になって覗いてみた。
青の勇者と青の女神は「この戦いが終わったら結婚しよう」と考えていた。
なんて危険なフラグを立てる奴らだ。
緑女神の方は「この戦いが終わったら美味しいものをたくさん食べよう」と考えていた。
こいつは殺しても死なない奴だ。
俺は迷宮の鏡をひとかけら割って、持っていくことにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます