灰色の鳩
天宮 ロンリ
プロローグ
数百年前に突如として現れた異界者、DeVillst。
悪魔でもあり、獣でもある悪役を人々は恐れ、愛する者や信頼する者を奪われ憎んだ。だが対抗する術すら身につけていない。どうするか絶望したその最中、唯一の対抗手段が存在した。
退魔師である。
彼らは身体に特殊な能力や異能を宿した。その力はDeVillstと互角であり、人類に希望を与えた。最初は数人だった退魔師は人数が増えて師団程の大きさになり、人々は彼らを総称してこう呼んだ。
「平和の象徴、魔を祓う鳩」
退魔師でありながら彼らは騎士や祓魔師と呼ばれることもあった。だがそれでも彼らの存在はどの世界であろうと衝撃を与えた。
今迄倒せずにいたDeVillstを倒せる存在として。
その浸透力は凄まじく、今では世界中に退魔師が存在し、今も尚祓い続けていると言う。
何故そこまでするのか。
彼らは己の信念がある。それは皆負けない程であり、DeVillstを滅ぼすためにその身を削っている。例え命を失おうとも。誰も失わない為に。
人々はそんな彼らを救世主と崇めたが、彼らもまた、正義とは程遠い存在だった。
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