37作品目

Rinora

01話.[そうなる可能性]

 バレンタインデー当日。

 私は本命チョコレートを渡せずに家に帰ることになった。


「渡せたのかよ?」

「ん? はぁ」

「人の顔を見てため息をつくな馬鹿」


 幼馴染である須田一輝かずきがあからさまに嫌そうな顔をする。


「つか、俺にはないのかよ?」

「はぁ、ならこれでも食べてて」


 自分で食べることになるぐらいなら一輝に食べてもらった方がマシだ。

 が、彼は何故か物凄く慌てて受け取ってくれなかった。


「お前それ……あいつに渡す用だろ? つまりそれは本命用の物だろうが、受け取れるかよ」

「もう気にしなくていいよ、渡せなかった時点で本命とか義理とかそういうのは関係ないから」


 無理やり押し付けるように渡して家に入る。

 いやでもまさかねえ、家が隣同士ってなんてベタな感じなんだろうね。


「もしもし?」

「開けろ」

「まあいいけどさ」


 鍵を開けると既に私服に着替えている一輝が立っていた。

 中に入れて、飲み物を渡しておく。

 さすがにこれぐらいの常識ぐらいはあった。


「なんで渡さなかったんだ?」

「女の人がいっぱいいてさ」

「それぐらいで諦めるなよ、勢いで渡してくれば良かっただろうが」


 そう言われてもあそこに突撃して渡せるような勇気はなかったのだ。一輝だって意外とシャイなんだからわかると思うけど。


「あ、そうだこれもあげる」

「本命用と義理用、あんまり変わらないんだな」

「うん、だって特別派手にしたりしたら気持ち悪いでしょ、シンプルなのがいいと思ってさ」


 ソファがふたつあるのをいいことに片方に寝転んだ。

 それだけで物凄くほっとして、意味もなく一輝の方を見て。


「ちゃんと食べてよね、ネットを見て初めて頑張って作ったんだから」

「食べるよ、貰ったからにはな」

「はは、そっか」


 格好いいと言うよりも可愛いと言う方が似合う。

 なんか対象の斜め後ろを歩いて見守る存在みたいな感じで。

 なにかをしてあげるとすごい嬉しそうな表情を浮かべてくれるからいい。


「……好きな人が一輝なら良かったのに」

「今回失敗したからって弱気になるなよ」


 一輝のことが好きだったのならここまでもどかしい思いを味わわなくて済んだかもしれない。

 それに、好きな人に渡そうとしていた自分ではあるけど、実は話せたことがないのだ。

 たまたまお友達と一緒に楽しそうにしている先輩を目撃して、いいなあって思ってしまっただけで。

 だから、そもそもチョコを渡すとかそういう立場にはいられなかった。

 しかもあれだ、これが初めての手作りということになるから……そんな物を渡すべきじゃないよねって冷静になると自分に言いたくなるもので。


「つか、見ただけで好きになるとかちょろいな」

「……なんでかわからないけどいいなって思っちゃったんだ」

ゆうも乙女だということか」


 そりゃ、一応女ですからね。

 榊間優、高校1年生16歳。

 初恋は多分、このまま実らないまま終わりそうだった。




「優ー、おはよー」

「あ、おはよう」


 一輝の友達の八木春海はるみ

 いまは一輝をきっかけに友達と言えるぐらいの関係になっていた。


「昨日は渡せたの?」

「ううん、渡せなかった」

「そっか……」

「でも、一輝が受け取ってくれたから」

「え、本命のあげちゃったのっ?」


 名字と名前を知らないあの人に渡せなかった時点で関係ないと言ったら「関係あるよっ」と怒られてしまった。

 一瞬、一輝のことが好きなのかと考えたものの、彼氏がいることを思い出して単純に心配してくれているんだと気づく。


「はよー」

「一輝くんの馬鹿!」

「な、なんだよ急に。というか、優も先に行くなよ」

「一輝が早く起きないからでしょ」


 一輝のお母さん、正子せいこさんと話をしたら寝ているということだったから諦めてひとりで登校してきたのだ。

 多分、あのまま待っていたら焦れったくて仕方がなかったと思う、だから責めるようなことはしないでいただきたい。


「じゃなくてっ、なんで本命のやつを貰っているのっ」

「くれるって言うなら貰うだろ」

「はぁ、だから残念イケメンとか言われるんだよ……」


 他の女の子からすれば可愛いではなく格好いいみたい。

 まあ、優しい部分に目を向ければ確かに格好いいのかもしれないけど。

 告白とかだってそれなりにされているみたいだし、いつ付き合い出すかわからない存在だ。


「あ、おい」

「ん? あ……」


 教室の入り口にはあの人が。

 背が高くて顔も整っていて、そしてなによりも優しそうな雰囲気。


「あ、いたいた」


 誰かに用があるのかと考えていたらまさかのまさか、目の前にやって来たではないか。

 一輝や春海に用があるのかと思えばそうではなく。


「昨日、俺らの近くにいたよね? なにか用でもあったの?」

「あ……」

「そいつ、先輩にチョコを渡したかったんですよ」

「え、そうなの?」


 余計なことをっ。

 だってもう手元にないし、1度あげた物だから返してとも言えないし。


「だったら遠慮なく声をかけてくれたら良かったのに」

「先輩の周りに女子が沢山いたから近づけなかったそうです」

「あー、確かに昨日はいっぱい囲まれていたからなー、ごめんね」


 気さくな人って感じがする。

 一緒にいられたらとても楽しい時間を過ごせそうだ。


「あの……」

「お、やっと喋った、どうしたの?」

「名字……だけでも教えてくれませんか?」


 実らないのだとしても普通に話せるようにはなりたい。

 

「うん、俺は大城あつし、きみは?」

「榊間優です」


 一応漢字も教えておいたら「難しいね」と言って先輩は笑った。

 難しいのは現実だ、あまりにも非現実的過ぎて理解が追いついていない。

 一輝がああ言ってくれていなければ今日も上手く話せずに終わっていたことだろう。

 ……一輝がいてくれて良かったな、普通に優しいしさ。


「あー……それで、もうないのかな?」

「あ、食べちゃって……」

「そっか……」


 そうしておくのが1番だろう。

 いきなり手作りのチョコなんて怖いと思うし。

 ま、手作りと言っても市販の物を溶かしてって感じだから普通に美味しかったけどさ。


「あれ、だけど俺らって話したことあったっけ?」

「な、ないです……」

「だよね? それなのにくれようとしたの?」

「……すみません」

「謝らなくてもいいよっ、ただ、普通は義理でもそんなに簡単にあげたりしないよね?」


 ……話したこともないくせに好きになってしまった人間がここにいます。

 だってあれからなにかと先輩を見かける機会も増えて、その度に柔らかい態度や雰囲気に惹かれていたから……。

 気持ちが悪いから言わないでおこう。


「そいつ、先輩のことが――」

「ごめんなさい、実験台にさせてもらおうとしたんです。ほら、先輩とは話したこともありませんでしたから酷いことになっても面倒くさくなることもないじゃないですか! ……本命の子にあげるための実験台に利用させてもらおうとしただけです、良かったですね! 被害に遭うこともなくてっ」


 トイレに行ってくると残して逃げ出してきた。

 一応少しだけこもってから戻ると、


「馬鹿」

「……うん」


 空き教室の前で立っていた一輝にそんなことを言われてしまった。

 馬鹿なのは確かだからどうしようもない。


「ま、喋れただけでも進歩だな」

「うん」

「先輩はもう戻ったぞ」

「いいよ」


 教室に戻ったら春海が何故かハイテンションだったものの気にせず。

 どうせもう終わったことだからと片付けて、HRや授業に集中しようと決めた。




「やあ」

「え」


 一輝にお礼をしようと思ったのに友達と遊びに行ってしまったから仕方がなくひとりで帰ろうとしたときのこと。

 校門のところで大城先輩と遭遇して心臓が飛び出そうになった。


「あ、今日は心配しないで、囲まれることはないから」

「は、はい」

「まあそう緊張しないでよ、とりあえずお茶にでも行かない?」


 約10分後、私たちは近くのファミリーレストラン内にいた。

 私の対面に座り「空いてて良かったね」なんて言って笑みを浮かべている先輩と、もう本当にどうしてこうなるのかが全くわからない困惑しまくりの自分と。

 とはいえ、固まってばかりいるわけにもいかないからドリンクバーを注文して席を立った。


「なに飲むの?」

「あ」


 もう変に格好つけたところでなにが変わるわけではないからメロンソーダを選択。

 先に戻ってちゅうちゅうストローで飲んでいたら先輩も戻ってきた。


「あの」

「なに?」

「……私はあなたを利用しようとしたんですよ? それなのに……いいんですかね」

「いいよ、それで本命の子に渡しやすくなるならね――とはいえ、結局実験台として利用されたわけではないからあれだけどね。しかも、本命の子にも渡せなかったんでしょ? それはやっぱり残念だったね」


 ああ、この人は無理だ。

 私では全く隣に追いつけない。

 ずっと遥か後方から見ることだけしかできなかったんだからこれで良かったのだ。

 

「そうやって……」

「うん?」

「そうやって女の人全員に言って気に入られようとしているんじゃないんですか? 昨日もいっぱいの女の人に囲まれていましたもんね。優しいのはそうなんでしょうけど、特に意識している人がいるのならやめた方がいいと思います。というか、信じられないというか……」


 わざわざ思ってもいないことを重ねなくてもそもそもなにも起きないことはわかっている。

 でも、そうだとわかっていても期待する自分が出てきてしまうから終わらせておくのだ。


「お金、ここに置いておきます、失礼します」


 幸い、初めから終わっていたのなら感情の制御もやりやすい。

 関わったことがないことがいい方向に働いてくれそうだ。


「おかえり」

「ただいま、なんで外で待っていたの?」

「誰もいないみたいだったからな、帰ったはずなのにおかしいなって」

「大城先輩に誘われてファミレスに行っていたんだよ、途中で帰ってきたけど」


 だからって一輝に、とはできないよなあ。

 この子は優しいし、変に甘えるとこちら側へ引っ張りすぎてしまう。

 別に束縛したいわけじゃないのだ。

 あくまで普通に自分がしたいことを優先的にしつつ、たまにでいいからこっちにも話しかけてほしいぐらいで。


「入ろうぜ」

「帰らないの?」

「どうせこっちもひとりだ、だったら優といた方がいい」


 いつもの振る舞いをして今日はソファにちゃんと座った。

 親しき中にも礼儀ありというやつだ、なんかはしたないかもしれないし。


「一輝は好きな子とかいないの?」

「いないな、仮にいたらもう優には言ってる」

「春海には言わないの? あ、春海が好きだから?」

「あいつには彼氏がいるんだぜ? そんな人間を好きになっても苦しいだけだろ」


 ああ、そういえば当たり前のように先輩に彼女がいないものだと考えてしまった自分が馬鹿だった。

 バレンタインデーにあれだけ囲まれる人だ、恋人のひとりやふたりはいるだろう。

 少なくとも私みたいに初恋をしている状態というわけでもないだろうし……。


「短い恋だったなあ……」

「振られたわけじゃないんだろ? 頑張ってみればいいじゃねえか」

「酷いね、わざと振られろって言っているのと同じだよ……」


 勇気がないことぐらい一輝でも知っているはずなのに。

 やっぱり転んで突っ伏していたらぎこちなく頭を撫でられてしまった。


「ごめん……、慰めてほしくてあんなこと言ったわけじゃ……」

「気にするな」


 だめだ、甘えたくなってしまう。

 一輝は時間つぶしのためにここにいるだけなのに、そんなことを自分勝手にしてはならない。


「……甘えたくなるから帰って」

「はは、そんなこと言う人間だったか?」

「だって、変に優しいからさ……」


 見ただけで好きになって、勝手に嫌われて終わっただけの女に優しくなんかしないでよ……。

 仮に相手がこう言ってくれていても自分勝手なことには変わらないのに。


「じゃ、甘えればいいだろ、俺らは幼馴染なんだし」

「甘えればいいって……いいの?」

「別にいいだろ、ほら、自由にしろ」


 え、自由にしろと言われても。

 そこは察して彼の方からしてもらいたいものだけど。


「……私からは恥ずかしいよ」

「じゃ、こうして頭を撫でたりとか」

「うん……」


 先程と違ってぎこちなさはなく、変わりに優しさだけがそこにある。

 なんかほっとする、一輝の側にいるのはやっぱり安心できるな。


「手を握って『大丈夫だ』とか言ってみたりとか」

「う、うん」


 ……接触はいいのだろうか。

 というか、彼はどういうつもりでこんなことをしてくれているんだろうか。


「あとは抱きしめ――」

「それは無理っ、一輝に悪いもんっ」


 ソファから下りて距離を作る。

 彼はなにを勘違いしたのか「その対応は傷つくぞ」と口にしあからさまに悲しそうな表情を浮かべた。

 違うからと言いまくったことでなんとかなったけど、うん、やっぱり格好いいよりも可愛いだと思った。


「よしよし、いつもありがとね」

「俺はペットじゃねえぞ……」

「本当にいてくれて良かったって思っているから」


 感謝してもしきれない。

 なにかしないと申し訳なくて仕方がない。

 でも、なにかをしたくてもしてあげられることが少ない自分。


「……してほしいことってある?」

「してほしいことというか、優には楽しそうにしていてほしいな」

「もう、なにか求めてよ、どうしてわがままを言ってくれないの?」

「チョコくれってわがままを言ったけどなー……」


 そんなのじゃ足りない。

 今度はこちらから手を握って見つめることにする。


「普通は逆だろ、わがまま言うなって怒るところだろ?」

「してもらってばかりなのは嫌だよ……」


 誰だってそうだろう。

 誰かに甘えてばかりの人生では満足できない。

 申し訳無さしか感じない毎日というのは嫌なのだ。


「優さ、もしかして先輩が無理だからって俺を――」

「そういうわけじゃなくてっ、お世話になったからだよっ」

「そう慌てるな。んーそうだなー、じゃあ明後日一緒に出かけてくれよ、なんか適当に歩くだけでもいいからさ」

「いいよ、それぐらいなら私にもできるし」


 そのときになにか買ってあげればもっと良くなると思う。

 少なくとも申し訳無さばかりではなくなることはいいことでしかない。

 ……デートみたいになっちゃうけど、別に一輝相手ならいいし。


「よし、じゃあ明後日は手を繋ぎながら歩くかっ」

「あははっ、それぐらいならいい――え?」


 詳しく聞こうとしたものの、彼は家から出ていってしまった。

 

「え」


 そうとなると全く違う風になってしまうのでは?

 そう考えて落ち着かなくなった私がいた。




 翌日。

 とりあえずこのことを春海に相談した。


「うーん、幼馴染なんだし気にしなくていいんじゃない?」


 それが彼女の回答で。

 一輝も気にしていないのか普通に話しかけてくるだけ。


「あ、別に嫌なら無理しなくていいぞ?」

「い、嫌じゃないよ、ただ、……で、デートみたいになっちゃうけどいいの?」

「別にいいだろ」


 なんでいいの?

 私が好きなわけでもないのにそんなことをしたらイメージを悪くしてしまうかもしれない。


 周りの子からすれば彼は格好いい人間で、実際に私も最近のことでそう感じているところがあるからあれだし……。

 そして、私が勘違いしてあっさり……き、気になり始めてしまった場合に困るのは彼だというのに。


「あ、榊間さん」

「大城先輩……」

「なんか昨日はごめんね、嫌な気分にさせちゃったかーって反省していたんだ」


 嫌な気分にさせてしまったのはこちらだ。

 大城先輩が反省する必要なんかない。

 こんなやつのところには行く必要がないと考えておけばいい。


「だからさ、お詫びがしたいから土曜日に付き合ってくれないかな」

「私は――」

「いいですよ、そのときは俺も行きますけどね、先に約束をしていたので」


 一輝ぃい!?

 ……お礼をするために一輝といくって約束をしていたのに。

 先輩がいたら集中できない。

 これはあれだ、単純に慣れない人が同じ目的で動くことについてだ。

 好意はもう捨てたから問題もない。


「え、それならまた今度でも……」

「いえ、わざわざずらしたりなんかしなくてもいいですよ」

「そう? それなら俺も参加させてもらおうかな」


 どういう状況なのか。

 というか、彼はどうして先輩が来るといっぱい話すんだろうか。

 どう考えたって私が先輩と付き合える可能性なんかないんだし、いや、だからこそって……マイナスな思考をすることもできるけど……。

 でも、彼がそんな酷いことをする人間ではないのにそういう風に考えてしまう自分が嫌になってしまった。


「学校の校門前で集合しましょう」

「分かった、それじゃあよろしく」

「はい、よろしくお願いします」


 実は先輩が目当てだったとか?

 別に同性だろうが仲良くなりたいと考えるのはおかしくない。

 私が見かけたときなんかには同性のお友達と盛り上がっていたので、同性異性問わず近づいて来てくれる存在なんだろうということは分かる。

 だから、珍しいと感じる一輝が積極的に動こうとしていることも、本来であれば仕方がないことなのかもしれない。


「どうしたの? 珍しいじゃん」

「優のためだ」

「やっさし~」

「優しくなんかねえよ、これで手を繋いで歩けなくなったじゃねえかよっ」


 彼は本当になんなのだろうか。

 なんで私からはなにもしてあげられないのにこんな。

 昔はもっと○○してやるから○○しろって命令してくることもあったのに。


「優と手を繋ぎたかったんだ?」

「してもらいたいこととして挙げたのは俺だ、変わるのはやっぱり嫌だろ」

「そっか」


 春海はニヨニヨとやらしい笑みを浮かべつつ私の肩に手を置いてから席へと戻って行ってしまった。


「優、ある程度時間が経過したら解散ということにして先輩とは別れてさ、そこからふたりで見て回ろうぜ」

「……あんまりそういうことを言うと……勘違いしちゃうよ?」


 今度こそは別にいいだろとは言えないと思った。

 さすがにこういうところまで突っ込んだ発言をされるのは違うだろうから。

 それに、こういうことを冗談で言う人間というわけでもない。

 つまりそうなる可能性が高いということで、彼だって止めるって……。


「ま、そうなったらちゃんと言ってくれればいい」

「もう……」

「とにかく、土曜日はそういうつもりでいてくれ」


 緊張して寝られないなんてことになりませんように。

 そう願っているだけであっという間に放課後になってしまったのだった。

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