第5話 もらったズタボロコメントから、ちょっと自分を省みる。
さて、今回は前回もらった忖度無しコメントについて、ちょっといろいろ分析してみたよっていうのを書いていこうと思う。
もしかしたらこれを読む君も身につまされる思いをするかもしれないけど、ここに全く同じ事で身につまされた先人が居るからどうか安心してほしい。(←笑
「小説っていうか日記」
これについては、元々そういうスタンスで書いている。
一人称で書いた作品かつ恋愛系なので、どうしたってそういう風になってしまうだろう。
どんなにヒットしてる作品だって、一人称作品は少なからず日記のような印象を受けるものだ。
「何が起こる訳でもない話が長い」
こっちについては、多分題材が『日常の中に降って湧いた急展開』であり、その見せ方が悪かったせいだと思う。
つまり急展開までの前フリが、読者が想定しているよりも長かったという事なのだろう。
これについては少々自覚がある。
日常生活においても、私は存外無駄話が多い。
それは例えば井戸端会議なんかじゃぁ良い暇つぶしになるだろうが、小説においては正しく蛇足だ。
ちょっと気をつけねばならない。
「キャラクターに愛嬌がない。個性が薄い」
これは、見抜かれたと思った。
スランプから抜け出せなくて何か書かなきゃと思い、「書きたい」気持ちよりも「書かなきゃ」という気持ちで無理に手を出した。
だからきっと、キャラクターを練るのに手を抜いた。
それが文章の随所に出ていたのだと思う。
読者は割とそういう部分に敏感だ。
つまり私のこの作品は、読者を舐めている作品ということである。
すっごい失礼だ。
そりゃぁ読者もつかなけりゃぁ☆だってつかないわ。
「話の展開も特に何も起きないから、読み味も薄い」
これについては、多分初めてお題に沿って作品を書いた弊害だと思う。
まぁ後で振り返れば、「スランプの時に初のお題投稿なんて、なんと無謀な」と思うけど、当時の私は縛りを作ってくれてる方が書きやすいかもしれないと思っていたのだ。
ちなみにこのお題というのが、「想いが通じる5分前」だ。
みんな、どっかで聞いたことのあるフレーズなんじゃないだろうか。
そう、『「5分で読書」短編小説コンテスト』のお題のうちの一つである。
だから話の展開が何も起きないと思った事も頷ける。
だってお題は何かが起きる前兆を描くものだったから。
とはいっても、うまい人はその条件をクリアした上で話のヤマを巧妙に作ることができるだろう。
つまり私には、そういうスキルが足りなかったのだ。
アドリブ力、とでもいうのだろうか。
お題投稿系は、そういう力が無いと面白いものを書くのは難しい。
最後に、このコメントの投稿者は「結構キツめのコメントになってしまってごめんなさい」と書いて締めくくってくれた。
正直、その通りだと思う。
しかしそもそも「忖度無し」に参加したのは私だし、それなりに収穫もあったのでただ傷つけられただけじゃなかった。
けなす訳じゃなく率直に思ったことを書き、それがある程度的を射ている(私に思い当たる節を感じさせることができる)。
これはそんな人がコメントを書いてくれたからこその結果でもある。
つまり、傷つきはしたけど今となっては感謝もしてるという事だ。
・・・・・・まぁ今後同系統の企画に参加するかと言われれば、もう懲り懲りな訳なんだけどね。(笑)
こういう企画は「忖度無しって書いてるから良いよね」って事で割と容赦なく書いてくるので、私みたいな豆腐メンタルは特に注意して参加すべきだ。
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