第2話 カクヨムでの目標は『リワード獲得』にしました。



 素人小説書きが投稿したWeb小説から収入を得る。

 その為の方法は、大きく分けて二つあると思う。


 一つは、書籍化を狙う事。

 そしてもう一つが、リワード報酬を得る事だ。


 

 得られる収入の多さを考えれば、どう考えても書籍化に軍配が上がる。


 しかし少なくとも私にとっては、夢を通り越して幻想のように感じられた。

 否、本当は夢ではあっても幻想では無いのだろう。


 しかしそれが非常に狭き門である事は疑いようもない。

 そして数多の書籍化狙いの小説書きを相手取って、そもそも不器用な私が日々の仕事をしながら片手間でソレを目標にしたところで、そんな目標を達成できる気がしない。


 そもそも私は、成果が出ない努力を延々と続けられるほど強くない。

 生きる上で必要ならば相応の努力をするかもしれないが、不確かな未来のためにそこまで自分を追い詰める事は出来ないだろう。


 加えて、努力しないで他を凌駕するほどの文才も、私には無い。

 そんな文才があれば、きっと学生時代に書いた読書感想文で、大賞の一つでも取れていた筈だ。



 ソレに対してリワードの獲得は、私にとっては現実的な目標になり得た。

 だから私のとりあえずの目標は「『カクヨム』からリワードを得る事」になった。


 しかしそれは、残念ながら苦難の道だったのだ。


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