第2話ケダモノ第二世代の進化

第一世代は飢えに苦しんで倒れた

飢えとはお腹がすくということが極限状態に達すると

つまり辛抱たまらなくなると生じるもので

口に出来るものはなんでも試してみるものだが、

大体の生き物は食べれないものをわざわざ食べようとはしないものだ。

けれど第一世代のケダモノは進化の果実を口にした、

正確には第二世代にバトンを託したのだ。

第二世代は進化というものを会得していたし、進化に必要なことを知っていた。

それは次世代を残すということである。

自分の持てる力のあらゆるものをそそいで次世代へ移るということになる。

だが進化には飢えたケダモノが無限に必要になるかもしれない、

有限の中でケダモノが飢え続けている以上、第二世代はまたうろついて、

次世代を残す術を探していた。

「おまえもまた食べるがよかろう」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る