第1話 異世界転生

 第1話 異世界転生 『魂』

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「魔王や勇者がいて、世界中にダンジョンがある。そんなファンタジー世界に転生したい」


 異世界転生、ここ数年で急に認知度を上昇させた概念だ。

 もともとはとある宗教の神話、それも罪人への罰として行われた行為が元となっている。


 輪廻転生という言葉を聞いたことはあるだろうか?

 死んでもまた同じ世界に生まれ直すという概念で、様々な宗教に見られるメジャーな考え方だ。

 この輪廻から外れるのが異世界転生だ。


 別の世界に……いわゆる島流しのようなものだ。

 死刑の次に重い、場合によっては死刑以上の重罪となる島流し。

 同じように、異世界転生というのは地獄送り以上の罰であった。

 ……らしい。


 ついさっき、異世界転生を望んだ俺に神様が教えてくれた。

 正直言って、元がどうだったかなんてどうでもいい。

 異世界転生を望む思いに変わりはない。


 ただ、一つ合点が行ったことがある。

 異世界転生する奴らがなんでみんなチート持ってたりするのか、それは釣り合いを取るためだ。

 いわゆる一般人を地獄以上の刑に処す。

 そうである以上、それ相応の見返りがあるべき。

 そういうシステムなのだろう。


「でわの。よい人生を」


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 ーー次話予告ーー

『第2話 両親』

 明日更新

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