第2話  暴露篇・微妙な空気感の背景にあるもの

この試験がはじまった草創期の頃から、感じていたが、とにかくこの試験は合格基準が明確でなかった。そもそも、受検の検て、なんなんだ?験じゃないのか?もはや、そこから、普通の感覚ではなかった。


主催者側の都立中は、験にすると、私立と差別化できず、そもそも、公立で受験て、おかしくないか?という問いに、検定という言い訳を思いついたってわけだ。だから、余計厄介なことに、自滅していく。偏差値ではなくて、あくまで、検定という基準で合格を決めるのだ。


もっと、噛み砕くと、偏差値が高いからといって受かるとも限らない。その校風に向いてないと。教育目標等で、リーダーシップを取れる子と、ほとんどの都立中は、謳っているが、真実はそこではない。本当に優れた先生など、給料の高い私立に行くに決まっている。二流以下の都立中の教師が、自分より優秀な生徒を力でねじ伏せる方法。それは、先生には、反抗しちゃいけませんよという暗黙をルール化してしまったのだ。もっともらしく。


そこで、作文をとりいれた。そこで、なにをみるか?上から目線の生徒は、どんなに頭が良くても不合格にさせた。もし、そんなやつらを合格させてしまえば、その生意気で賢い生徒は、自分より劣った教師の話なの、聞くはずがない。このねじ曲がったルールのせいで、送りこむ側の塾は、未だに合格する生徒とそうでない生徒を完璧には、掴み切れていないのが現状である。


そして、もうひとつ。見落としてはいけないのが、この都立中の受検(笑)校は、高校入試でいえば、二番手の層なのだ。だから、この謎ルールで、不合格した生徒が、三年後、合格した生徒より上の高校に受かるケースなど、山ほどでてきたのである。皮肉なもんだ。中学校の多感な時期に強引なまでのハードスケジュールで勉強させられて、結局は、地元の中学にいった秀才には勝てない。ただ、親御さんにとっては、ほぼ無料で高等教育が受けられる中学とあらば、入れさせたくなるのは当然なのだ。


たとえ、倍率が異常であっても。(ただ、あれも希望倍率であって、基準に達していない子が受けて、倍率が単にあがってしまっているというだけ。)それでも、資金的に余裕がある親御さんは、やはり、本物の中学受験ルートを選んでいく。明確に結果が、偏差値とおりでるし、そんな謎ルールなど、端から相手にしない実力主義を好むギラギラ層が多いからだ。

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