第26話 やっと結婚

その足で長崎の名物を持ち九条家の

婆ちゃんに挨拶に行った。


雪菜は大きな屋敷にビビっていたが

婆ちゃんと山根さんを見てまた腰抜

かしそうに驚いた。


「この間はありがとう。」


  「わっ、私‥こそ知らない

   とは言え失礼しました。」


「ばあちゃん、俺の嫁、よろしく。」


「大夢、順番とばしたか。?

 光寿郎より先に入籍とは‥。」

 「婆ちゃん!結婚式は光寿郎が

  先なんだ。だから入籍はおれら

   が先、これが平等!」


「雪菜、いいのかい。

 こんな野郎で。」


      「バッ、婆ちゃん!」


「もう出されちゃいましたし、

仕方ありません。おばあ様末永く

宜しく御願いします。」



「ふふふよろしくね。

もし、結菜と会わずにいたら

私は雪菜をどんな手を使っても

光寿郎の嫁にしたと思うよ。」


「バーちゃん、シャレになんないからヤメテ。バーちゃんならw

必ずやりそうだワ。 」


大夢は、冷や汗流しながら

止めて止めてを連発していた。



「もう喧嘩するんじゃないよ。

 いいね。仲良く孫を見せとくれ。

 光寿郎は今頃しこんでんじゃ

ないかい。」


「バーちゃんそれ無理だワ。

今、金〇、怪我してっし。」


帰り際に警備のオジサンに

長崎土産を差し出し

雪菜を紹介した。


オジサンは

「上手くいったみたいだな。」


「はい、無事に入籍できました。」と報告して式には是非出て欲しいと伝えた。



男の本気の主将。

弟子二名。


 


♡HAPPY Wedding♡


大夢と雪菜の結婚式がやっと来た。

光寿郎に遅れる事9ヶ月。


避妊に避妊を重ね、時々大夢がゴムに

穴を開けてるのを知っていたから

雪菜は用心を重ね、油断が出来ない

9ヶ月だった。




大夢は白無垢姿の雪菜を見たとき

顎と鼻が伸びまくり光寿郎どころで

はなく・・・


自分でカメラ回したり写メばら

まいたり

(海外まで写メおくったりしていた。)

反応はすぐかえってきて

oh ー

Bride's pure white drerss

(白無垢の花嫁)


beautiful 'm pretty


お前は父親か?と言われるぐらい

落ち着かない。

泣いたり、喜んだり、お色直しが終われば

叉写メ攻撃。


雪菜は慣れたもので好きなだけ

やらせておいた。



性格は治らないと思ってるのだろう。

雪菜は大夢が、大喜びする秘密兵器

を持っていた。

しかし言えば気絶するかも知れない。

しかしその姿も見てみたい。


そう大人しくしていたS気がムクムク

と起きてきた。


「大夢、話があるの。」


 「え、今忙しいんだけど‥。」


「写メもう充分じゃない。」


「え!!まだまだ足りないよ。」


「あのね、大夢Jr がお腹にいるの。」


「ん!! Jr って赤ちゃん?」


   「うん赤ちゃん。」


カメラを持った大夢が即効ひっくり

返った会場は、暫く騒然とした。


「やっぱり、そうきたか。」

 裏切らない反応。


救急車がついて、担架に乗せられ

エレベーターを下りたとき

我にかえり叉そのまま式場に帰って来た。

忙しい奴


旦那不在のまま式は続行中で余興

も大夢の友人が盛り上げていた。


皆ふるチンで裸踊り、上手くチン隠

しして一列に並び、

ハッ、ハッ、ハッハッ、ハッ

随分練習したんだろう

見えん。

花嫁さんが頭を右に左にのけ

ぞったりして

覗こうと必死な姿に大夢は

「なにやってんだよー(怒)(怒)」


チツ上手く隠している。


「早かったね~、」

「だから•なにやってんだよー💢(怒)」


「ぇ!! 大夢しか知らないから

どんなんかな~と思って≫≫へへへ。」


怒っていいのか、悪いのか?



雪菜の友人は

キャーキャーキャーキャー

言いながらも喜んで見ている。


よくよくみると光寿郎も参加していた。

靴下が赤、白、黄色、黒、緑、オレンジ、ピンク、で並んでいる。


ひょっとこのお面をして、

顔をかくしているけど、見えたら

どうすんの?


上と下と真ん中隠し。

キャーキャーと盛り上がり

大喝采を浴びていた。


雪菜が「ぶっ倒れてないであんたも

やって、男意気見せて♡‥」


と言ったので

大夢もその場で裸になりオーオオオオと歓声の中、アンコール、アンコール

アンコール!!。


‥雪菜は「ホントにやるんだぁ」

と呟いた。

ま、面白いからいいかぁ。


式が終わりそのままハネムーンの、

流れだが大夢が行かないとゴネだした。

お腹の赤ちゃんを気にしたんだろう。





なので、大夢が寝てるzzzすきに

雪菜は結菜とおばあ様を誘い、

ハワイへ旅だった。

お婆さまも、お祖父様のいるハワイへ

来る予定だったらしく、同じ飛行機の

チケットをとっていた。

3人でハワイを満喫してると

2日遅れでイケメン2名、不機嫌な

様子で現れた。


そして次の年



結菜も雪菜も丸々とした男の子を産んだ。

さらに四年後


今日雪菜が丸々とした愛らしい

女の子を産んだ。


結菜一家がお祝いにきてくれていた。



結菜の長男、春寿郎は

「おばちゃん、季桜(リオ)可愛いね。

僕のお嫁さんにしていい?。」


  「ふふふ。季桜の事面倒みれたら

  良いわよ。大事にしないと

  季桜の面倒って大変なのよ。」



「梨桜、僕のおよめさん。♡♡

 可愛いーい。♡♡」



梨桜も春寿郎の求婚に応えるように

左手薬指を小さな手でギュウウと握った。


退院してその事を大夢に話したら

青い顔をしていた。


「か、勝手なこと言うなよ。電話だ

電話。」


携帯を慌てて取り出し、何回か落とし


落ち着かない様子で、電話をかける。


「も、もしもし、光寿郎か?春寿郎を出

せ。」


「え!!ああ、ハイハイ。ちょっと待て‥春寿

郎ーーーッ。」


   イライラィライラ。

大夢はイライライライラ


「もちもち、しゅんじゅろーだよ。

大夢おじちゃん?季桜に何かあったー」


「ない!!💢 ああ!!あのな、

季桜はまだ

  産まれたばかりでな‥

  お嫁さんはムリだぞ

  分からなくても!わ.か.るな?」


「ん?おじちゃん。ヤキモチ?パパが

いってたよー。おじちゃんヤキモチ

妬きだから、邪魔するって!」


     「ウググ。」


電話の向こうで光寿郎の大笑いの

声がする。

3歳の癖に小生意気な。




「パパ大丈夫だよ。桜雅が守るから

季桜は僕の妹だから。」




おーお、「頼むぞ桜雅。」

さすが俺の息子と胸がホッコリした。


結菜と雪菜は、携帯のラインで

男どもの季桜争奪戦を笑いながら

やりとりをしていた。

そんなとき、結菜がまた妊娠した

ことを知る。

次の年結菜は丸々とした、これまた愛らしい娘を産んだ。

桜雅は4歳になっていた。


「結菜おばちゃん、結香かわいーね。

 僕のお嫁さんに下さい。」


ここらへんは、さすが大夢の息子!。


「じゃあ大人になったら季桜と春寿郎

 結婚していい?」


桜雅は簡単に大夢を裏切り

春寿郎と協定を結んでいた。


ここらへんは、さすが大夢と光寿郎の

息子!!

駆け引きはこの年頃からも

出来る。

ビジネスにはぬかりが無い!



      

  


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る