夏海の人生ドロップアウト
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序章 夏海の人生ドロップアウト
寂しい風が鳴く。
その風がわたしの後ろからそっと通り抜けていくとき、思った。
「なんで人生を生きないといけないんだろう」と。
そう思いながらわたし
もっと人生を楽しく生きる方法は無いのだろうか?
わたしは何時もそれを常々考えている。屋上にいるカラスを見たとき、ああコイツはわたしのサンドイッチを狙ってるんだな、生きることに精一杯なんだなと思いサンドイッチをパクリと頬張ってカラスに向けて「ざまあみろ」と咀嚼しながら言ってやった。頬張ったサンドイッチは美味しい。だからこそ生きる価値を食事に向けるのも良いとは思う。それでも……わたしは生きるのが面倒くさいのだ。
人生100年だとしたらわたしは後80年以上生きなきゃいけない、そのうち後半は介護やら自由に動けない。
だから思うんだ。
「人生もう止めても良いかな」と。
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