分析結果

 えーきちさんに悩みを聞いてもらって、どうやらこういうことらしい、というところを述べる。

 まず、わたくしはフィン感でのフィンディルさんを上司だと思っている。

 しかし、ゲームをご一緒させていただいて、ちょっぴりお友達気分になっちゃった。


 すると、心の中で、混乱してフィンディルさんとの距離感がつかめなくなってくる。

 えーきちさん曰く、



「上司だと思うから距離をとらなくてはと思う。友達だと思うから振り払われたときに強く反応してしまう」



 意訳になったが、その通りだと思った。

 そして、えーきちさんの距離感のとりかたを真似ようと思った。

 フィンディルさんはフィン感の運営者である、と。


 えーきちさんの考え方だと、フィンディルさんは上司ではない。

 支援するのは支援ではない。

 あくまで一読者の立場にあって、フィンディルさんが感想を書かなくなったり、つまらなくなったらお金を払わない。


 えーきちさんの話をお聞きしていると、脳にひだが増えて考えるゆとりが持てる気がする。

 支援は購読料ではない、とフィンディルさんは明記していたと思うけれど、どう受け止めるかは人それぞれなのか。

 えーきちさんは、脳みそに負荷がかからない言い方をしてくれる。


 わたくしは、思い出した。

「本当のお友達は、あなたが不安になるようなことを決して言わない」

 という言葉を。


 また、

「正しいことと親切なこと、どちらを選ぶか迷ったときは親切を選びなさい」

 という言葉も。


 もう大丈夫。

 もう間違えない。

 えーきちさんは、わたくしを安心させ、忠告をくれ、親切にしてくれる大事な人だ。


 えーきちさんの言うことをきこうと思った。






 8



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