4歳で厨二病に目覚めたので極めてみた

入戸さる

第1話

俺、福島秋賀ふくしましゅうがは厨二病だ。厨二病と言っても普通とはちょっと違う。『封印されし俺の右手』とかこういう系ではなく、アベンジャーズとか所謂『超人』的なものに憧れちゃったのだ。ここまでは普通かもしれないが、それが始まったのは俺が4歳の頃だ。


ある日親父が観ていた『キャプテン・アメリカ』を一緒に観させてもらった。4歳には刺激が強過ぎるかもしれないが、俺は「カッケー!」と思い、他の作品もたくさん観せて貰った。普通の子供なら「カッケー!」で止まるが俺はキャプテンが筋トレをしてたのでそれを真似し、キャプテンがランニングをしてたのでそれも真似する。

筋トレもランニングも最初はすぐにヘトヘトになった。でも根気よく1か月続けると、少し余裕が出てきたのでレベルを上げた。筋トレは回数を10倍に増やし、ランニングは全力ダッシュで行うことにした。

ここで謎に思う事が1つ。俺の自我が強過ぎるのだ。4歳でこんなに色々考えて行動するなどあまり考えられない。もしかして俺、転生しy

コホンコホン 今のは忘れよう。


それから1か月後、俺は両親に空手をしたいと言った。親父は空手の道場を開いていて、結構強かったらしい。当時は知らなかったけど。親父はオーケーしてくれて翌日から練習に参加させてくれた。

親父の道場で最年少は小3の子だったので基本的にその子と一緒に練習した。2週間後その子に勝ってしまい、その子は辞めてしまった。その子は半年はこの道場にいたらしい。体格差でやりにくかったと思うがほぼ実力で勝ったのでメンタルがズダボロだったのかも知れない。

この出来事からい2か月後、俺はいつものようにトレーニングを続けながら空手の練習を沢山していたら、15人いた小学生の子達全員に勝っていた。もちろん相手が弱い訳では無い。みんな大会で好成績を残している。




まだ俺の厨二病修行は続く

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