ブレイドウィザード!!〜無能力者が異能力者の集う学園に殴り込みます〜
@asadarumadesu
第1話:無能力者の入学
「じゃあ師匠、行ってきます」
「あぁ、奴らに一泡吹かせてこい、そしてお前はお前の強さで何者にも負けるな」
僕は
「寂しくなりますが、3年間頑張りますっ!」
「寂しいか〜?そうかそうか」
異能者が集まる学園、黒城学園は異能者の能力や異能力そのものを生かした進路を目指せる、だけど僕にはとある秘密がある.....それは....
僕は異能なんて持っていない、ただの普通の15歳の男の子ってことだ。
「新入生はこちらへ〜!」
何故そんな僕がこの学園に来たかというと....
この学園の大きな卒業後の進路は大きく分けて二つある、一つは軍人や警護、もう一つはブレイド・フェスタという異能力者同士の戦闘競技だ、僕に親はいない、師匠に拾われてフェスタを見るようになってフェスタに憧れた、だからこの学園に来たんだ!
「よっ!新入生〜?!」
「おっと....!って君は?」
誰だこの人、先輩....?とかかな?
「俺も新入生だ!
「あっ、君も新入生か、僕は早乙女司、宜しく、えっと、蓮二って呼んでいいかな?」
突然びっくりしたけど、気さくでいいやつそうで良かった....
「おう!じゃあ俺は司って呼ぶからな?っていうか早くいこーぜ!入学式はじまるぞ!」
「あっ、うん!!」
こうして僕の黒城学園での生活は始まった。
「蓮二、人が結構いるけど席空いてる....?」
「あっ!あそこ空いてるぞ!」
さすが国立の黒城学園....毎年全国から異能力者たちが集められてるだけある....
「次に新入生代表挨拶、新入生代表登壇」
「ウワァーーッ」
なんだこの歓声、今までみんな静かだったのに一気に騒ぎ始めたけど....?
「蓮二、あの新入生代表ってそんなに人気なの?すごい歓声がしたけど....?」
「はぁ?お前、
夜咲月?誰だろう....
「俺たち異能者の中にも優秀な家系って言われてる家がある、あいつはそれだ、それに今回の入試で成績トップであの美人だぞ?」
「なるほど、それは人気出るよね....」
それじゃあ夜咲さんってあの子が現時点での一年生最強なのか.....
「それでは次に新任の講師を紹介します」
あの人、どっかでみたような....
「新入生の諸君、今日からこの黒城学園で講師を任されることになった
し、師匠?!なんであの人がここに?!あの意味深そうな顔で寂しいかー?って聞いたのはこのことだったのか.....?!
「おい、司、今師匠って言ったのか?」
「あ、うん、あの人僕の師匠なんだ....」
って言ってもなんでお前の師匠がこの学園にってなるよね....僕が聞きたいくらいだし。
「マジか?!お前すげーな!あの七草涼の弟子なのか?!嘘じゃねーだろうな?!」
「えっ?嘘じゃないけど?蓮二は師匠のこと知ってるの?そんな有名なの??」
前にブレイド・フェスタに出てたとは言ってたっけ
「お前自分の師匠のことなにもしらないのか?!七草涼と言えばあのブレイド・フェスタ最高峰の十二天祭で三冠達成したんだぞ?!」
「えっ?!!」
どうりで修行をいくらしても叶わない訳だ....
「おーい!つかさー!お前が寂しいって言ってたからこの美人師匠が来てやったぞ〜!!」
やめて....みんな見てる....やめて
「これにて入学式は終わりです」
はぁっ....師匠のせいで散々だった.....
「寮ってどこだっけー?」
「この先をまっすぐ行って左かな?」
さっきからすごい視線を感じるな....
「蓮二、先に行っててもらえるかな?僕は師匠に挨拶とかあるし、少し用事があってさ」
「お?そっか、じゃあ先行ってるぜ!」
入学早々面倒な事は避けたいけど、知り合ったばかりの蓮二を巻き込むわけにはいかない....
「君たち、なんのよう?」
「あれー?気付いてたんだー?」
相手は4人か何か因縁をつけられるようなことはしていないと思うけど....
「七草涼の弟子なんだよねー?なら軽く俺たちと手合わせしてくんない〜?頼むからさっ」
「ごめん、僕は決闘以外じゃ戦わないって決めてるんだだからここは引いてくれないかい?」
「はぁ?お前舐めてんのか?俺らごとき相手にもならねーからすっこんでろってか?」
話の通じる相手じゃないのか....
「ここは場所が悪いから移動しないかい?」
「おぉ〜?そうこなくっちゃな」
事を大きくしないためにはこうするしかない
「グハッッ!!!」
「なんだコイツ弱っえ〜!!!」
僕は何度殴られようが決闘や正式な試合以外で戦わない....そう誓ったんだ....
「お前本当にあの女のでしかー?ってか本当に能力者かよ、これじゃ普通の人間と対してかわんねーじゃねーか、オラァ!!立て!!」
苦しい....痛い....そんなの師匠との地獄の修行で乗り越えてきた!今は事を大きくしないために耐えるんだ....
「何をしてるの?貴方たち」
「ゲッ!!夜咲だ!!」
夜咲?あの新入生代表だった子か....
「ち、ちょっとこいつと遊んでただけだぜ?俺たちの用事は終わったからじゃあな!」
良かった、これで済んだ
「貴方大丈夫?結構やられたみたいだけど」
「平気だよ、少し痛むけど....」
夜咲さんってクールに見えたけど結構優しい子なんだな
「手をかすわよ、ほら立って」
「ありがとうっておっとっとと!」
体勢を崩してしまった、このままじゃ....!
「痛ってて....ごめん夜咲さん...大丈夫?」
「もう、何やってるのよ〜....」
良かった、怪我はないみたいだ
「って....キャアッッ!!!!」
「ん?あっ、ご、ごめん!!!!」
すぐ離れたから分からなかったけど僕はいま夜咲さんの胸に触れてなかったか....?
「本当ごめん!!わざとじゃないんだ!」
「いいわよ....許してあげる」
良かった、それほど怒ってないみたいだ
「私と決闘して勝てたら許してあげる....負けたら死んでもらっていいかしら....」
「えっ?」
いまものすごく怖い事言った?!
「当たり前でしょ?!私は夜咲家次期当主なのよ?その私が自分より弱い人に胸を揉みしだかれたなんて知れたら....」
「揉みしだいてないし誰にも言わないよ?!」
大事になる気がする....
「それとも、戦わないでいまここで....」
「分かりましたやりますやります!!!」
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