第10話
君のいない世界で
「それでは聞いてください、『水色と黄色に光った星』」
僕は元からYouTubeで歌を投稿していた。
でもそれはただそれがしたかったわけじゃなくて、
それが夢眠の夢だと言うことを覚えていたから。
いつか、夢眠と2人でCDが出せるんじゃないかと期待していたけど。
でも、僕は夢眠との楽しかった3年間を曲にしてYouTubeに載せている。
それが、今となっては僕の生きがいとなっていた。
『君と出会った時
本当に心臓を撃ち抜かれた
一回離れてしまったけど、
また君と会えてとても嬉しかった
ありがとう、愛しい君
再開した時は君に冷たく
されてしまっていたけど
僕は君の内側にある
自分を殺そうとする君を
僕は見つけていたんだ
でも僕はその思いを
見て見ぬ振りして
君との約束
守れなかったんだ
僕は君に出会わなければよかったのかな
そうすれば君は
苦しまなくて済んだのに
でも僕は変わらず
君のことを思い続けるよ
ありがとう、愛しい君
あのとき空を見上げて
とても辛い思い出話してくれた
僕はなんで君の辛さを
受け止めてあげられなかったんだろう
何度も何度も後悔するループ
君と出会った時
僕は本当に君のことを
愛そうと思った
僕はあまり愛を知らないけど、
君と本気で愛し合えてよかった
ありがとう、愛しい君
さようなら、大好きな君』
夢眠と出会ってから、
最期の時までの思い出を夢眠が亡くなった時に作った曲がヒットしてよくこの曲を歌ってる。
これは想像もしてなかったことだから
今ここに夢眠がいたらすごい驚いているだろうな。
夢眠へ。
僕、夢眠の日記見せてもらったよ。
いろいろ頑張ったんだから、褒めてよね。
それで、この中で僕のことかなって言ってくれて、
夢眠が病気のことと僕のこと書いててくれてとても嬉しかった。
僕がなっちゃんって呼ばれるの嫌いだって分かってたからだよね。
おかげでめちゃくちゃ夢眠のこと知れたし、夢眠がどんだけ僕のこと好きでいてくれたかも分かったよ。
もう夢眠と会えないのと
曲一緒に出せなかったのは寂しいけど、僕は1人で頑張ってくから。
僕も死ぬときはあのキーホルダー持って死のうかなぁ。w
またね、大好きな夢眠。
Thank you !
And I love you !
夏儺より。
水色と黄色に光った星 神城未都 @Kamishiro_622
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます