水色と黄色に光った星
神城未都
第1話. -Right Blue and Yellow star -
人には、死にたいと思ったことが人生の中で多々ある。
そう考えた後で自分がどんな行動を起こすか、他人がどのように行動するかで人生が変わってくる。
だが、僕には良いと思える人生には必ずならない。
自分が、他人がどんな行動をしても。
僕は、自分で自分を殺す運命しか歩めない。
「ちょっとー!ちゃんと名前呼んでよー。夏儺ーって」
「…なっちゃん」
こいつは昔僕が呼んでいたあだ名は今となっては恥ずかしいらしい。
近い将来僕は
こいつと別れなきゃならない。
だからわざと嫌なことを言う。
「夢眠ー。それはもう言わない約束だったよねー。なんで夢眠はいつもそんなに意地悪なの?」
しょんぼりとした声で自分の身長より
とても低い僕の肩に顎を乗せてきた。
‥頼むから、やめて。
「…そんなの、今始まったことでもないでしょう。ごめん、バイト行かなきゃ」
…はぁ、ホントは行きたくないんだけどなぁ。
ずっとここにいたい。
「夢眠、バイト入り過ぎだよぉ。
今度こそ体壊すよ?それになかなか遊べないじゃん」
「今月、修学旅行費高いからお金たんないの。遅刻するから退いて」
早く、あの地獄から抜け出し自由な世界にでて『歌手になる』夢を追いかけられるようになりたい。
でも、あの2人がいない今でも
僕はそんなこと100%無理だということは物心ついた時から解ってる。
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