第8話Nezumiごときが、、、、。
〜1週間〜
俺はこの街を出る前に生活に最低限必要な物を揃えて残った金で馬車を買った。馬車と言っても馬は持ってないので進化して大きくなったフェドラ(3メートル)に引っ張らせることにした。馬車ならぬ龍車だ。
「リサ、シズ先に馬車、いや龍車に乗れ。フェドラこっちに来い」
俺はシズとリサを龍車に乗せフェドラの首に縄を括り付け自分も龍車に乗りフェドラに行き先まで運んでもらった。行き先は賢者の街「エルガスト」に向かった。
エルガストは冒険者の中でも賢者と呼ばれる者を優遇する街として有名だそうだ。俺は優遇してもらうために行くのではなくエルガストにいい武器屋があるそうなので行くことにした。
「雫の海よ今この時雨の恵みを降り注がん」
シズが水魔法を覚えたいとのことなので魔法を覚えるための術式の載った本を買ってやった。俺も初期系の魔法が結構載っているのでまだ覚えてない水魔法、
土魔法、風魔法を取得した。リサはあまり乗り気ではなさそうだ。
だが最近少しだが喋るようになってきた。奴隷として良いのか悪いのか分からないが指示がし易く、コミュニケーションが取り易く戦闘にも役立つので良しとしといた。それに俺もそこまで人の心がないクズじゃないからな?俺だって少しは部下の言うことも聞く。上司だもん、、、。
なんか自分の心の中で言ってて恥ずかしい。色んな意味で、、、。
「ガラガラガラ」と馬車ならぬ龍車に3〜4時間ほど乗ったらとうとうエルガストについた。前のファルムス王国よりもずっと活気がある。
20分後
「ぐっぐっぐっ」と街で買った果物のフレッシュジュースを飲み干して言った。
「これから武器屋に行くがついでに欲しい物とかないか?」
と信頼度稼ぎに言った。「ウゥ、なんて良い奴なんだ俺」と心の中で言う。
するとリサが控えめに言った。
「ほ、本が欲しい、、、です」
本か、、、。知識にもなるしいいか。高いのはダメだけど。するとフェドラがクゥーンと鳴いて頬を擦って甘えてきた。
これまでの旅路でわかる。これはメシをくれと言うことだ。他の奴隷と違って魔物だからか少し遠慮がない。ペットのようだ。
「いいぞ。シズは良いのか?」
と頷いてから聞くと本を抱き抱えながらシズが言った。
「これを買っていただきましたから」
確かにシズにはこの本買ってやったんだった。てかなんでみんな本が欲しいの?
食べ物とかでもいいんだぞ、、、。
「そうかじゃあ先に武器屋に行くか」
と言って俺はシズとリサ、フェドラを連れて武器屋に向かった。
「いらっしゃい」
俺は武器屋に入って周りを見渡した。光を放つ武器、そして何より店長が前の店より人柄良さそうな顔しててよかった。
「すまん、この防具買い取ってくれないか?その金で武器を新調したいんだが、、、」
そう言って俺は(元)クレイスの防具をカウンターに乗せた。
「おぉ、こいつは良い。金貨20枚でどうですか?」
と言ってきた。そんなに価値があるのかこれ。だが念のためもう少し上げれないかカマをかけて言ってみた。
「嘘をつけこれは30金貨はする」
俺は真面目な顔で言った。バレないでーー。
「わかったよ。じゃあ35枚で決定な」
と言って金貨を受け取り代わりに防具をあげた。肝心の新しい武器を新調する時が来た。
「この店の最上級の短剣2本とをくれ」
俺はクレイスの弓があるリサを除いて、シズと俺の武器を頼んだ。
すると奥から箱を取ってきて店長が言った。
「それならこの魔剣なんてどうだ?。こいつは世界の中で3番目に良い素材の龍の鱗を使ってある。金貨15枚、2個で30枚だ」
そう言うとフェドラがキューーと身をすくめた自分と同じ龍の鱗だからだろう。
俺は袋から30金貨を取り出して剣を購入した。なんか最後に「また来いよー」とか言ってたきがする。この後魔王と会ったりしなければな、、、。
俺は街の中心にある掲示板を見た。
魔鉱の採掘
(注)魔物の出現ありおすすめレベル20
俺はこの依頼をこなす事にした。魔物の出現というのは気になるが俺の前世の運を信じて依頼を受けた
俺は依頼の谷へ行った。魔鉱というのは上質の強化素材で決まった所にしかないらしい。俺はさっそく魔鉱を見つけピッケルを握った。ピッケルは一応買っておいた。
「カキーン」と金属音が響く。
10分ほど経っただろうか。一通り取り終えた俺は谷から帰ろうとしていた。
「キッキ」ネズミが洞窟から出てきた。一瞬魔物かと思ったけど良かった。
「キキキキキキキキキキキキ」声が徐々に増えていき俺はネズミに周りを取り囲まれたように感じる。よく見たらネズミの目は赤く染まっており爪が尖っていた。その数およそ数千匹、、、。後ろを向いて逃げようとしたが時すでに遅し。周りを本当に取り囲まれていた。
「キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ」
とすばしっこい足で俺に飛びつく。シズとリサがすでにネズミの海に溺れていた。そのくせフェドラはスキルの飛翔で飛んでやがる。後で鍋にでもしようかな。と冗談を考えていたがさすがにいう時間もなく(あと相手も、、、)俺もネズミの海に溺れてしまった。
「神風よ今巻起、、れ。烈風」
俺はネズミを風魔法で吹き飛ばした。取得していて良かったー。
俺はシズ達を助けようとしたがその必要はなかった。
リサが溺れながらも上空に矢を放ちクレイスの弓の効果が発動しデカい炎の渦となって、リサの上にいるネズミが燃え尽きそれに驚き他のネズミもどいていった。シズは水魔法の応用で自分の周りに水の竜巻を起こしネズミの魔物を払い落とした。
キキキキキキキキキキキキと鳴いてネズミ達は洞窟に戻っていた。だがここで見逃すわけにはいかない。俺は谷の壁に空いてる洞窟に向かった。
洞窟からは依然、キキキキキとネズミの鳴き声が響く。
俺はシズたちを呼んで一斉に魔法を唱えた。
『『『火の精霊よ今一度世のことわりを読み解く時下の者に絶大なる炎を』』』
そういうと共に炎の渦が洞窟を真っ赤にし一瞬の鳴き声と共に一気に洞窟が静まり返った。なぜみんなで唱えたかというとみんなで経験値を分け与えるためだ。極力楽な方法でレベリングをしたかったので、今の大量のネズミはこっちとしたらありがたい。
新しくスキルを取得しました。
全員
範囲系魔法レベル1
説明:広範囲にわたって魔法の効果を与えてバフやデバフ、
範囲攻撃ができる。
炎魔法⇨灼熱魔法レベル1
説明:炎魔法より高い威力の魔法を出せる。
新しくスキルを取得できたし一石二鳥。俺はネズミが生きていないか確かめるため洞窟に入った。さっきの炎魔法の火が移り洞窟が照らされている。俺は洞窟の横を見て気づいてしまった。そうこの洞窟、魔鉱の鉱脈なのだ。
俺は洞窟を出てピッケルを取ってきて洞窟の鉱石がなくなるまで取り進めた。
「ふぅ。じゃあ帰るか」
と言って俺は宿を取るために国へ行った帰った。
奴隷使いのクズ勇者 ルブブ @rububu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。奴隷使いのクズ勇者の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます