第6話やっと進化できた、、、、。て、高性能すぎね?進化、、、。

俺はクレイスだった(過去形)肉片を蹴り飛ばした。地味に靴にへばりついて気色が悪い。「ならやるなよ」と言う話だ。

 俺はクレイスの矢を足や肩から抜き急いで回復魔法を唱える。その後リサ達も回復させすぐ歩き始めた。

 森の奥の方に古い石造の建物があるらしくそこで例の種族進化ができるらしい。俺は奴隷達にポーションを渡して一気に飲み干して投げ捨てた。

環境に悪いと思っただろ?だがそれは前の世界での話でありこの世界には関係がない。なぜならこのポーションの瓶は自然の中に魔素として溶け出すからだ。

 まぁ何にせよポイ捨てはするけど、、、、。


さっきまでの騒動が嘘の様に森の中であれ以降不思議とハプニングは無くなった。俺は着々と足を進めて三時間が経ったとき目の前が少し開けた。


「何だ。これ、、、、」



俺は話通りの古い建物を見つけたがその建物の近くに行こうとすると何かこうブヨブヨした様なものに当たる。中にはどうやら入れる様だ。


「行くぞ」


 俺はそう言って前を向いて歩いた。ブヨブヨの中は水だった!?みたいなことも特に無く俺達は建物のすぐ前にたった。

ドアや門があるわけでも無く建物の中には1本道の階段があるだけだった。入口より先2メートルの所からは暗闇で何も見えない。

 俺は薄暗い入り口から階段を下る。最後の段を踏んだその時、「ブ、ブゥゥゥン」と言う不気味な音と共にランプが一斉に付いた。後ろついて来ている奴隷達がビクビク震えている。

 10メートル程だろうかランプで照らされた廊下を歩くと少し広い空間に出た。入ると共に今度はランプではなく青白い炎が4つ広場の中心でついた。


「Kjhvdeertfyjfycthctctchtvyjyg,iymyusswarstfjvgncchmbjb,!」


 いきなり四つの炎の中心に小さな光の球のようなものが現れ[声?]がした。

まるで意味がわからずただ呆然としていた。


ヒュンッと効果音がして目の前にスキル取得表示が出る。


スキルを全員獲得しました。

精霊語スキルを獲得しました。

レベル2

精霊語スキル:精霊の言語を理解して話せる。


いきなりスキル取得表示が出て精霊とやらの言葉がまるで直接頭に入ってくるみたいに意味が分かった。


「やっと誰か来たか、、、。我が名は、、、。我が名は、、、。忘れた、、。

まぁいい。我は大精霊。この島の守護精霊。進化をしに来たんだな?じゃあ金貨20枚プリーズ」


この島での進化は精霊とやらが取り扱っているそうだ。やけに話が早い、、、。金貨20枚と言うのはもしかして1人20枚?。と脳内で考えて計算した所60枚の金貨が必要だと言う。


「もう少し安くならないか?」


俺はあまりにも高い金額を前世の交渉術で何とかしようと思ったが精霊は空中をヒュンヒュンと飛びながら言う。


「安くするのは無理だ。が、物物交換、つまりそれに見合うものだったら何でも良いぞ。実際、魔物達の進化は金ではなく物物交換なんだぞ?」


そうか、確かに魔物は金なんて持ってないよな。それにしても魔物が進化するにはそれなりの知能と自我がないと無理だよな、、、。

 そして金額は変わらないけど物物交換か、、、。さっき殺したクレイスの弓矢はリサにやったし、、、あぁそうだ。


「これでいいか?」


俺はクレイスから奪った、懐中時計?ぽい物を見せた。


「うぉ、おいこれどこで手に入れた?」


急に精霊が光と共に消え、、、現れた、、、。銀髪の女の子が、、、。おそらく精霊の真の姿か、、、。彼女はこの懐中時計に指を指し驚く。


「それは知の時計と言って金貨500枚があっても足りないぞ」


500枚=500万円


と言う式を頭の中で考えとんでもない金額だと実感した。今60枚と500枚の金貨で随分と向こうは儲けたよね?絶対、、、。


「じゃあこれでも何でもいいから早く進化させてやってくれ」


元はと言えばクレイスの物。なかったものとそう変わらない。と俺は思いたい。俺がそう言うと銀髪の精霊が4炎の中心に立ち、


「この円に入れ、、とその前に」


と言って俺から知の時計とやらを奪い去り、奴隷達を紫色の魔法陣に入れた。

すると「じゃあ始めるぞ」と言って右手に宝石のついた小さな杖のような物を握り詠唱を始めた。


「大地の恵みよ、汝らに新たなる力を与えてくれん、

Evolutionary magic」


詠唱が終わると共に円の中心から木の様な物が生えて

花が咲く。「キャッ!な、何?」とシズがパッと飛びのいた。


「ポチャッ」


花から黄色の液体が床に落ち眩い光を放つ」


「何が起きたんだ?」


俺は腕で目を隠していった。それと共にリサとシズ、ちなみにフェドラも、


「キャッ」「キューーーン」


と叫んだので腕を退けてシズ達の方を見た。

すると、シズとリサはそこまでの見た目の変化はなかったが、フェドラは前より相当カッコよくなっている。



種族が変化しました。

シズ、リサ

亜人⇨魔人

フェドラ

龍⇨神龍


スキルレベルがUPしました。新しくスキルを取得しました。


シズ


レベル25

短剣⇨短剣双術レベル1

料理レベル3


リサ


レベル25

弓使いレベル9

打撃レベル2


フェドラ


レベル25

炎魔法レベル7

氷魔法レベル7

飛翔レベル4



四季宮 匠


レベル30

炎耐性レベル7

回復魔法レベル6

炎魔法レベル8

氷魔法レベル8

料理レベル3

短剣⇨短剣双術レベル3

弓使いレベル9



「おお、結構変わる物だなー」


俺はスキルUP表示を見ながら言った。

種族進化、思っていたよりすごい変化だ。


「フゥーー、終わった終わった。じゃ、さっさと出て!」


と銀髪の精霊が床に腰を下ろした。え?出て?もう?何で?

と頭に疑問が浮かぶ。奴隷達も俺の所に歩いてきた。


「何でだ?」


俺は腰を下ろした銀髪の精霊に聞いた。


「いやー、魔力の回復をしたくてね、まぁ用もないんだし帰った帰った」


と言って俺達の足元に魔法陣が現れて、気づいたら結界の外にいた。何だよ、、、。


「フゥーー」


と息をついてポーションを意味もなくコーラ感覚で飲み俺は宿へと足を進めた。



オサライ、、、。


主人公(四季宮 匠)

レベル24

炎耐性レベル5

回復魔法レベル5

炎魔法レベル6

氷魔法レベル7

料理レベル3

短剣レベル12


シズ

レベル15

短剣レベル9

料理レベル3


リサ

レベル15

弓使いレベル

打撃レベル1


フェドラ

レベル15

炎魔法レベル5

氷魔法レベル5

飛翔レベル

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