サプライズ???

記念式典の件で家族総出で騒がしくなってきた日、届いたドレスを身につけるけど...ええっ!


「な...何でドレスが入らないの???」


式典用に用意した胸元の開いたタイプのクリーム色のドレスが何故かサイズが合わなくて着られないんだけど!


確かに三ヶ月前にチッキリ測って貰って作ったのに!しかもこんなギリギリじゃ手直しもできないわ!


特に胸の辺りが全く入らない!このままだとポロリ確定じゃない!どうしよう!


「お嬢様...最近太られたんじゃ...」


「いえ...胸のサイズが変わったのよ...きっと」


とメイドの子達がそう言ってくるわ。


「ううっ!」


だって美味しいお菓子をニコニコ顔で口に詰め込む人がいるから...


しかもエッチの時おっぱいを散々揉まれたり吸われたりしてたからいつの間にかサイズが変わってしまったのかも...ううう...


「これ...コルセットで締め上げても胸元がみっともなくなるだけですよ...」


「今からダイエット...するしかないわね...ううう」


今から式典前まで絶食すればなんとか...できるかしら...


むむむ...と頭を悩ませているとドアをノックする音が聞こえたわ、ピエトロね。


さっと服を着直してピエトロを呼ぶと大きな荷物を持ってやってきたわ。


「お嬢様!お嬢様宛に荷物が届いておりますよ!」


「え?何かしら???」


綺麗な包み紙でラッピングされた大きな箱ね...


テーブルに置いて中を開けるとドレス一式が入ってるわ!


「これ...」


上等なシルクで出来た薄いラベンダー色から深い夕闇色のグラデーションの綺麗なドレスにはキラキラとしたアメジストが沢山縫い付けられていて、それに合わせた靴や小物にアクセサリーまで用意されてる!


そしてメモが一つ入っているのを見つける。


「...あ!」


ディビッドの字だわ!


――――――――――


愛するティナへ


式典用に此方を身につけて共に踊って頂けると嬉しいです。


――――――――――


ドレスを取り出して見につけるとすごいピッタリ!


でもなんでサイズがわかるのかしら...でも確か服を用意してくれた時やら、かわいいウェイトレス服のサイズも何故かピッタリだったし...謎だわ...


それにしても可愛いデザインね、ディビッドが好みそう...まぁ胸元や首筋とか隠す露出の少ない所から肌を見せない様にって事なのかしら...まぁ嫉妬深い所もあるから。


...って共に踊る???


「まさか式典に参加するのかしら?」


頭を傾げちゃうわ...

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る