若い二人でって言うけれど...


何だかお見合いじゃないのに、パパが気を回して二人でって言われて、いつの間にか私の部屋でお茶を飲んでるのだけど、何だか日中にこの部屋で二人でいるのって変な感じ...


しかも数日前にそれこそ今座ってるソファーの上で散々エッチな事してた訳で何だか恥ずかしいし...


「知らない内にそんな話になっててびっくりですね...」


ディビッドはため息をついているわ。


「私も驚いたわよ...貴方すごいのね」


「そんなわけ無いですよ...いや、きっと姉上がアーバイン国王を脅したか何かなんじゃないかな、と...これ後から色々めんどくさい立場になる奴だから嫌なんですけど...」


「面倒くさいって...それに国王陛下を???脅し???」


「姉上ならやりかねないので...」


うーん...確かにそんな気もするようなしないような...


「ところで折角二人きりになれたんですから」


「きゃあ!」


とディビッドが私に近づいて体ごと抱えられてひょいと膝の上に乗せられちゃう!


そのまま唇を重ね合わせて、舌を絡ませる深いキスが始まる。


「もう!パパ達だっているし、今は真夜中じゃないのよ!」


唇をなんとか離す、だってこのまま気持ちよくて流されちゃうかもだし!


「え?ティナのお父様はきっと私達の仲を深める為にって言ってましたし、深めましょうよ」


そんな事を言って服の上から胸を揉み始めたわ!


「ひゃん!パパはそういうつもりで言ったんじゃないわ...ああっだめ


「じゃあコッチも...」


そんな事を言って太腿に手を!きゃあ!


「ちょっとっ!」


何だかいやらしい流れをドアをノックする音が止めてくれる...


「お嬢様~旦那様達がお呼びですよ~」


ピエトロだわ!でもなんかいつもと話し方が違う気がする...


「チッ...邪魔が入りましたね」


「もう!はぁいピエトロ待ってて」


と服を整えてからドアを開けるとそこに立っていたのはサミュエルさん!


サミュエルさん声も簡単に変えられるのね!


「やっほ~お嬢様!」


「サミュエル!貴様何故ここに!」


すごい嫌な顔になってるわよ、ディビッド。


「仕事ですよぉ坊ちゃん、それこそ坊ちゃんの大切なお嬢様の為にぃ~そんな怖い顔しないしない」


ヘラヘラと笑いながらサミュエルさんが入ってきたわ!


「仕事って?」


「それそこお嬢様が呪いのせいで影響を受ける結果になった原因の人物探し、お嬢様のお父様お兄様を調べる為っすよ」


「それは直接聞けばいいんじゃないの?」


もうここは正直に話した方がいいと思うの...だってパパかお兄様がもし呪われてたら解いてほしいもの。

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