逢いたかったの
「そんなこと聴かれてたなんて...」
何だか恥ずかしいんだけど...
「耳まで赤くなっちゃって...でも逢いたかったんですよね?」
抱きつかれながら、耳元でそう囁かれる。
「...うん」
ディビッドの胸に頭を埋める様にすると頭を撫でてくれるわ。
「私は何時でもティナの元に駆けつけますよ」
ぎゅう、とディビッドの抱く力が強まる。
「怖い...私誰かの呪いのせいでずっと縛られてたなんて」
心臓にまとわりつくあの黒い糸を思い出す...もし締め付けられて死んだら...と思うとゾッとするの。
「...絶対に何とかしますから、心配しないでください」
ディビッドにそう言われると安心できる...この体温も...あれ?何だか服着てないんじゃ...って私も裸だわ!
「ティナが布団もかけずに眠ってて、身体が冷たかったので温めてあげようと思いまして、こうやって直接肌を重ねると良いって」
それは雪山とかで低温症になりかけの人にじゃ...ううっ...なんかお尻を触り始めてるし!
でもそのまま流れで受け入れてしまう私もダメね...
ーーー
「ごめんね...可愛すぎて耐えられなかった...」
「もう...今更そんな事言って...何時ものことじゃない...」
耳元で囁かれるように謝られるけど、絶対反省して無いんだから...でもそんな所すら好きなんだから私もどうかしてるわよね。
私もディビッドに手を回すと更に抱きしめる力が強くなるわ。
「愛してる...絶対にティナを離さない...」
愛されてるのは分かるの、溺れそうな程。
でもあの呪いの話、もしかしたらこのまま呪いの相手が見つからなきゃ、私赤ちゃん産めないかもしれない。
そうなったらどうなるの?
「...でも...もしかしたら私赤ちゃん産めないかもしれないのよ...ディビッドは家族が欲しいんでしょ?私じゃ無理かもしれないのよ?」
「そんな事にはなりませんよ...姉上の預言は
ディビッド達には
「ティナこそ急にそんな事言って...私と一緒になるのが嫌?もしかして他に好きな男でもいるの」
抱く腕を緩めて顔を覗きこまれる...その瞳は何処か仄暗いし怖いわ!
「そんな事無いわよ!こんな風にエッチな事貴方としか出来ないもの」
すぐにそう言うわ!もう...嫉妬深いんだから...
「...ああ良かった、もし嫌なんて言ったらこのまま攫って誰にも分からない所に逃げられない様に閉じ込めてしまおうかと思いましたよ」
とすぐにディビッドは何時もの笑顔に戻るけど閉じ込めるって!私監禁されちゃうかもだったって事!
「さらりと怖い事言わないでよ...私貴方以外考えられないんだもの...私の方こそ貴方と離れたくないの...好き...」
そう言った瞬間、再度強く抱きしめられてキスをされちゃうとそのまま押し倒されて激しいエッチが始まっちゃったわ!
まさかそのあとベッド以外でもエッチな事を始めてしまい、最後に二人でソファーで果ててディビッドに覆い被されながら寝ちゃってしまったの...
ただ運が悪かったと言うか、ディビッドの行いが悪かったというか、そんな恥ずかしい状態のまま、ピッピちゃんことお姉様がやって来てしまって、そのエッチな惨状を見られてしまう結果に...
そんなわけで怒り心頭のお姉様にディビッドが制裁を受けてしまう事になるなんて...
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